2026年の初めから日経平均は大きく上昇しましたが、割安な日本株はまだまだあります。今回は、日本を代表する企業、INPEX、ホンダJR東海ソフトバンクの主要な財務指標を比較分析しつつ、長期保有に値する割安株の選び方を学びましょう。


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今日のクイズ

 以下の図は、 INPEX(1605) 、 ホンダ(本田技研工業:7267) 、 JR東海(東海旅客鉄道:9022) 、 ソフトバンク(9434) の売上高と営業利益(今期会社予想:売上高を100とした比率で表示)と、2月17日時点の予想配当利回りと株価純資産倍率(PBR)を、社名を隠してまとめたものです。


 A社、B社、C社、D社は、INPEX(2026年12月期)、ホンダ(2026年3月期)、JR東海(2026年3月期)、ソフトバンク(2026年3月期)のどれでしょうか?


【投資クイズ】INPEX、ホンダ、JR東海、ソフトバンクは割安か?
出所:営業利益は今期会社予想、売上高を100とした比率で表示。例えば、営業利益が「50.6」と表示されている場合、営業利益率は50.6%。配当利回りは、今期1株当たり配当金(会社予想)を2月17日株価で割って算出

 私は、INPEX(2月17日株価3,567円)、ホンダ(同1,570.5円)、JR東海(同4,615円)、ソフトバンク(同214.5円)の4社を全て、買い推奨しています。日経平均株価は急騰しましたが、この4社の株価は割安です。現時点の株価で買っても、長期保有する価値が高いと判断しています。


 なお、ここで挙げているソフトバンク(9434)は、 ソフトバンクグループ(9984) ではなく、その子会社で移動体通信大手の方です。


「PBR1倍割れ」の意味

 PBRとは、純資産(資本)の金額と比べて、株式時価総額が何倍になっているかを示す指標です。「PBR1倍割れの意味がよく分からない」という方のために、図解します。


<株式会社のバランスシート(資産、負債、資本の残高シート)イメージ図>
【投資クイズ】INPEX、ホンダ、JR東海、ソフトバンクは割安か?
出所:筆者作成

<PBR1倍イメージ図>
【投資クイズ】INPEX、ホンダ、JR東海、ソフトバンクは割安か?
出所:筆者作成

 株式時価総額と資本の額が一致する状態が、PBR1倍です。


<PBR2倍・PBR0.5倍イメージ図>
【投資クイズ】INPEX、ホンダ、JR東海、ソフトバンクは割安か?
出所:筆者作成

 株式会社の目的は利益を生み出し成長していくことです。利益を生みだす力への期待が高ければ、PBRは2倍や3倍に高まります。一方、損失を出し続ける懸念がある企業や不良資産を抱えている企業は、解散価値といわれるPBR1倍を大きく割り込むこともあります。


 日本には、財務内容良好で、利益もきちんと出しているのにもかかわらず、PBR1倍を下回り、割安株として投資していく価値が高い銘柄が多いと考えています。
 


正解

 正解は以下の図の通りです。 


【投資クイズ】INPEX、ホンダ、JR東海、ソフトバンクは割安か?
出所:営業利益は今期会社予想、売上高を100とした比率で表示。予想配当利回りは、今期1株当たり配当金(DPS)(会社予想)を2月17日株価で割って算出。各社のDPSはINPEXが108円、JR東海が32円、ソフトバンクが8.6円、ホンダが70円。今期とはINPEXは2026年12月期、他は2026年3月期

日経平均は急騰したが、PBR1倍割れ銘柄はまだ多い

 高市ラリーで日経平均は一時5万8,000円を超えましたが、この上昇は アドバンテスト(6857) や ファーストリテイリング(9983) など一部の大型成長株にけん引されたものです。東証に上場する株式を見渡すと、PBR1倍を下回る銘柄はたくさんあります。


 私は、クイズに出した4社とも割安で、現株価で積極的に投資していきたいと判断しています。

ソフトバンクだけはPBRが4.22倍の高水準ですが、残り3社のPBRはいずれも1倍を割り込んでいます。


 INPEXの営業利益率は50.6%、JR東海の営業利益率39.5%であり、この2社は高収益企業といえます。それにもかかわらずPBR1倍を割り込んでいるため、株価は割安と判断しています。ソフトバンクは営業利益率14.7%、配当利回りが4%と、いずれも高水準のため、長期投資していく価値が高いと判断しています。


 ホンダは、営業利益率が2.6%と低いので、収益力に課題があります。ただし、ホンダは来期以降に収益が急回復していくと私は予想しています。ホンダの株価はPBR0.49倍の低い水準にあり、今の株価で投資して長期保有していく価値が高いと考えています。


 ソフトバンク、JR東海、INPEXの3社の投資判断については、以下の連載「3分でわかる!今日の投資戦略」のバックナンバーにてより詳しく解説しています。ぜひ、ご参照ください。


▼バックナンバー

2025年12月24日: ソフトバンクグループとソフトバンクを買い推奨(窪田真之)
2026年1月17日: エネルギー安全保障に貢献する「PBR1倍割れ」割安株4選(窪田真之)
2026年2月7日: JR東海「買い」継続、最高益でもPBR0.9倍、リニア工事再開に期待(窪田真之)


テクニカル・ファンダメンタルズ分析を詳しく勉強したい方へ

 最後に、株式投資を書籍でしっかり勉強したい方に、私の著書を紹介します。ダイヤモンド社より、株価チャートの読み方をトレーニングする「 株トレ 」(黄色の本)と、決算書の見方など学ぶ「 株トレ ファンダメンタルズ編 」(水色の本)が出版されています。どちらも一問一答形式で株式投資の基礎を学ぶ内容です。


【投資クイズ】INPEX、ホンダ、JR東海、ソフトバンクは割安か?
「株トレ」 シリーズ2点の書影

(窪田 真之)

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