2024年1月に逝去された経済評論家・山崎元さん。楽天証券経済研究所の客員研究員として、トウシルで約17年間、500本以上の記事を執筆し、読者に正しいお金の知識を届けてこられました。

その山崎さんの最期の著書『がんになってわかったお金と人生の本質』が、AI音声技術によってご本人の声を再現したオーディオブックに。


AI音声でよみがえる、山崎元さん最期のメッセージ。著書「がん...の画像はこちら >>

山崎元さんの最期の著書が「AI本人オーディオブック」に

 2024年1月に逝去された経済評論家で元・楽天証券経済研究所の山崎元さん。トウシルでは、連載「ホンネの投資教室」などで約17年間にわたり500本以上の記事を執筆。ご自身が正しいと信じる資産運用の心得やお金との向き合い方について情報を発し、多くの人がお金に関する正しい知識を身に付けられるよう、生涯を通じて力を注いでこられました。


 連載中にご自身のがんについて公表し、経過や治療を通じて考えるようになったことを記した記事は大きな反響を呼びました。


「 山崎元、癌になってみて考えた。「どうでもいいこと」と「持ち時間」 」(2023年1月24日公開)


 その後も連載「山崎元 読者の疑問にホンネで回答」で読者の悩みに回答。投資やお金の疑問だけでなく趣味から人生の相談まで、読者に寄り添いながらも「山崎節」での痛快な回答で多くの読者の悩みを解決しました。


 そんな山崎さんは記事だけでなく書籍も多数執筆されていましたが、このたび、山崎さんの最期の著書「がんになってわかったお金と人生の本質」がAI音声技術によってご本人の声で再現した「AI本人オーディオブック」になりました。


「本人の声で届けたい」という思い

「AI本人オーディオブック」とは、生前に遺された音声を、AI音声技術を活用することでご本人の声質や話し方の特徴を再現し、著者自身が語りかけるような体験を重要視したオーディオブックです。


 本書は、山崎さんが病と向き合う中で見つめ直したお金や考え方、そしてたどり着いた「人生で本当に必要なこと」を率直な言葉でつづった作品です。


 今回オーディオブック化するに当たり、山崎さんの妻、山崎薫さんには、ただ文章を音声化するのではなく「著者自身が語りかけているような体験を重要視したい」との思いがありました。それを実現するために株式会社オトバンクとAI音声プラットフォーム「CoeFont」の協力を受けて、「AI本人オーディオブック」化に至りました。


「AI音声による本人の声の再現」は、技術的にも発展途上にあり、まだ賛否あるところです。

ただ、山崎さんの声で山崎さんのメッセージを再現したい、という奥さまの強い思いはもちろん、生前の山崎元さんが新しい機材が大好き、新しいテクノロジーが大好きで、チャレンジ精神旺盛なところも、今回の試みを後押しするものだったと想像します。


 改めて、山崎さんの文章、語り口は、時に痛快で、常に優しさのあるものでした。


 2026年となった今でも、山崎さんの記事には感謝や心動かされたとの読者の声が届いています。


 本作はかつての「山崎節」を身近に感じ、山崎さんの示された指針を思い出し、改めて、聴かれた方々の人生の道しるべになるのではないでしょうか。


妻・山崎薫さんからのメッセージ

 山崎元の文体は、明快、合理的、超辛口で、同時に温かみもあるものでした。その独特のセンスと価値観の一貫性を「山崎節」と名付けてくださったのは読者の皆さまです。


 人生の持ち時間を意識する中でも「山崎節」は全く変わることなく、重いテーマでありながら、不思議な明るさと希望を持った本書を皆さまにお届けする方法として、朗読は本人の声以外に考えられませんでした。CoeFont様、オトバンク様の全面的なご協力で、AI本人オーディオブックという新しいかたちで実現できたことを大変ありがたく思っております。


 投資も病の治療も、それぞれの制約や条件の下で最適解を探すという点でよく似ています。(AI)本人による「山崎節」の声に耳を傾けていただき、がん患者の方もそうでない方も、本書がより良い日々を送る一助となれば幸いです。


CoeFontが本作に込めた思い

 このたび、山崎様から弊社にお問い合わせをいただき、お話を伺う中で、どうにかこの思いを形にしなければという使命感を強く抱きました。オトバンク様にもご協力いただき、こうして取り組みを実現できたことを大変うれしく思っています。


 山崎様の思いやメッセージを、ご本人の声で多くの方へ届ける一助となれば幸いです。AIの技術は効率化のためのものとして語られることも多いですが、本来は人の思いや気持ちに寄り添い、それを社会へ届ける力にもなり得るものだと考えています。

今回の取り組みが、その可能性を示す一つのきっかけになればうれしく思います。


作品紹介

AI音声でよみがえる、山崎元さん最期のメッセージ。著書「がんになってわかった お金と人生の本質」
著者:山崎元出版社:朝日新聞出版出版日:2024/7/19オーディオブック発売日:2026/3/5

・オーディオブック「 がんになってわかった お金と人生の本質 」

・書籍版は こちら(楽天ブックス)


 本作は、山崎元氏が生前に遺した音声データを活用し、プロのナレーターによる朗読音声をAI音声技術によって山崎元氏の声色へと変換する手法で制作された「AI本人オーディオブック」です。


※著者の生前の音声や語り口を再現するに当たり、一部、音声にひずみや二重に聞こえる箇所がございます。あらかじめご了承ください。


 
 筆者は2022年の夏に食道がんが見つかった。本書は、がんの各局面にあっての考え方や意思決定の記録である。
 情報の取捨選択、がん保険の必要性、限られた時間をいかに生きるか――。
 最期の時間でたどり着いた「人生で本当に必要なこと」とは。
 未公開の絶筆「癌の記・裏日記」も特別収載。


第1章 癌患者と投資初心者は似ている
第2章 がん保険はやっぱり要らなかった
第3章 癌になって分かった、どうでもいいことと大切なこと
第4章 山崎式・終活のセオリー6箇条
第5章 お金より大事なものにどうやって気づくか
最終章 癌の記・裏日記


(トウシル編集チーム)

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