常磐線の勝田駅で、「勝田工臨」という列車に大勢の撮り鉄が集合。その撮影にあたってホームに罵声が飛び交い、マナーに関する騒動があったようです。
常磐線の勝田駅(茨城県ひたちなか市)ホームに2021年1月30日(土)早朝、多くの鉄道ファンが集まりました。
「勝田工臨」と呼ばれる列車を撮影すべく訪れた「撮り鉄」でしたが、ホームでは次のような声が飛びかったようです。
「下がれ!」
「早く下げろよ!」
「日本語聞こえないのか!」
「あとから来たんだからマナー守れよ!」
撮影者が大勢いる場合、集合写真のひな壇のようにして、前のほうにいる人も、後ろのほうにいる人も、被写体の電車をきれいに撮れるようにするマナーがあります。集合写真のひな壇は、カメラから全員の顔がきれいに撮れるようにするものですが、その逆です。
ただ今回の場合、“ひな壇”の前のほうへあとから入ってきたとされる人が、高い位置にカメラを設置。“ひな壇”の後方にいた人たちのカメラへ写り込んでしまう状態になったことから、そこから下がれ、カメラを下げろ、といった声が飛びかい、「罵声大会発生」とTwitterなどで広がったようです。
「勝田工臨」になぜ撮り鉄大集合? 何かが珍しいのか?今回、多くの撮り鉄が集まった「勝田工臨」とは、レールを運ぶために運転された臨時列車で、「工事用臨時列車」を略したもの。EF81形電気機関車2両に、レール輸送用の貨車を挟んだ編成です。
EF81形81号機(「カシオペア」けん引時)。側面の銀帯などが特徴(画像:写真AC)。
その何が多くの撮り鉄から注目されたのか、以下にいくつか挙げます。
・近い将来に車両が「機関車+貨車」から「専用ディーゼルカー」へ代わり、その姿が見られなくなる可能性が高い。
・機関車のうち1両(EF81-81)が、お召列車けん引歴がある特別な車両。
・工臨の運転自体も、頻繁にあることではない。【実際の映像】「勝田工臨」と、そこで発生した早朝の「罵声大会」