「とくじろう」から「とくじら」へ。
歴史的に用いられてきた読み方へ栃木県道路公社は2021年2月24日(水)、管理する日光宇都宮道路の「徳次郎インターチェンジ」について、3月1日(月)から読み方を「とくじろう」から「とくじら」に変更すると発表しました。
徳次郎インターチェンジの案内看板。「とくじろう」から変更となる(乗りものニュース編集部撮影)。
「見たまま読める地名」から「難読地名」に変更されるのは異例のことですが、これは同日に、ICの位置する宇都宮市徳次郎町(とくじろうまち)の読み方を、宇都宮市が「とくじらまち」に変更するのに伴う措置です。
かつてこの一帯は古くから「とくじら」という読みが使われ、バス停や保育園などの名前にも残っています。しかし1954(昭和29)年にこの地が宇都宮市に編入された際、河内郡富屋村徳次郎(とくじら)から宇都宮市徳次郎町(とくじろうまち)に変更された経緯があります。
しかし、地元住民たちが「元の読み方を復活させてほしい」と市に要望。それが実現し、今回「とくじら」の読みが復活することになりました。
なお、日光宇都宮道路の徳次郎ICも日本道路公団の管轄だった時代、「とくじら」という読みをしていました。しかし、2008(平成20)年5月に所在地の地名の読み方に合わせて「とくじろう」に変更しています。
したがって今回の変更は、「地名の難読化」だけではなく、昔のIC名の復活でもあるということです。
ちなみに似た例として、名神高速道路と北陸自動車道の「米原JCT」があります。所在地はかつて坂田郡米原(まいはら)町」でしたが、2005(平成17)年の大合併で「米原(まいばら)市」になりました。

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