バス会社で「示し合わせる」ことで、利便性そのままに無駄をなくせるように。
重複路線の効率化や待ち時間の平準化岡山市内のバス事業者が一部路線を共同経営へ(画像:両備バス)。
岡山県のバス事業者2社が、2021年3月25日(木)、「独占禁止法特例法」に基づく認可を受け、4月から共同経営という形でバス事業の経営をスタートします。バス事業者の共同経営は、熊本に続き2例目です。
岡山駅から大東までの区間は、岡山電気軌道と両備ホールディングスがそれぞれ路線バスを運行しており、重複する2社の路線間で、ダイヤが偏り待ち時間にムラがあるなどの問題が発生していました。
バス事業者間で重複区間のダイヤや本数などを調整する行為は、これまでは独禁法の「カルテル規制」に抵触するおそれがありましたが、路線バスを取り巻く厳しい状況をふまえ、昨年5月に独占禁止法の対象外となるよう、特例法が可決、11月に施行しました。
今回の岡山駅周辺での事例は、特例法施行後、熊本地域の5社による共同経営につづき2例目の認可となります。
この認可をうけ、2社は今後、15分~20分間隔の等間隔運行をはじめ、ダイヤ調整など運行の効率化を図っていく予定です。