2020年の市町村別の「魅力度ランキング」で全国最下位となった、千葉県北東部の山武市。この不名誉な称号を返上すべく、強力な助っ人が現れました。

航空会社であるJALのCAです。同市の公式チャンネルにJALのCAが出演する、この異色のコラボレーションはなぜ実現したのでしょうか。

7月15日から2本配信

 ブランド総合研究所が2020年10月発表の、自発的にエントリーした自治体を対象に実施された、市町村別の「魅力度ランキング」で、初めて全国最下位タイの997位となったのが、千葉県北東部に位置し、九十九里浜に面する山武(さんむ)市です。

 不名誉な称号を与えられてしまった同市の魅力を発信すべく、市役所でとある新プロジェクトの発表会が2021年7月15日(木)に実施されています。ここに参画したのは、航空会社であるJAL(日本航空)です。

「日本一魅力ない市町村」返上か!? JALのCAがまさかの「...の画像はこちら >>

JAL「ふるさと応援隊」が参加する「山武市商店等魅力発信事業(映像編)」製作発表会の様子(2021年7月15日、乗りものニュース編集部撮影)。

 2021年4月に設立されたJALのCA(客室乗務員)で構成される、地域事業本部「JALふるさと応援隊」が山武市公式YouTubeチャンネルに出演。内容は「JALふるさと応援隊」が、市内の商店や観光スポットなどを体験して、そのスポットについて率直な感想を語る映像を配信し、魅力発信につなげていくというものです。

 映像は年度内に全10回が配信される予定で、このプロジェクトの陣頭に立った、山武市産業振興部の木村治雄さんは、「味付け薄目で素材を生かすテイストで動画を構成した」と話します。7月15日には、市内の「有野実苑オートキャンプ場」でのソロキャンプ紹介など2本が配信されています。

JAL×山武市の異色コラボ、なぜ実現?

 JAL成田支店の大八木淳子支店長によると、「山武市とJALは、成田空港開港以来、空港近隣自治体として、長いお付き合いがある」とのこと。今回の企画で「隊員たちは、山武市の良いところを体験しながら『こんな素晴らしいところがあったのか』と感じつつ、やりがいを感じている」といいます。

ちなみにJALによると、ふるさと応援団にとって、動画への出演は初めてのケースだったそうです。

「日本一魅力ない市町村」返上か!? JALのCAがまさかの「千葉・山武市公式動画」に出演 なぜ実現?

JALが参加する「山武市商店等魅力発信事業(映像編)」製作発表会に登壇する松下浩明山武市長(2021年7月15日、乗りものニュース編集部撮影)。

「魅力度ランキングで最下位となったことは不名誉でしたが、ピンチはチャンスという言葉のとおり、これをきっかけに世の中に山武市の名前が大きく広まりました。いまがPRの絶好のチャンスととらえています。山武市には、魅力がないのではなく、魅力をうまく発信できていないのではないかと考えました。世界中を飛び回り、さまざまな地域の魅力を知っているJALのみなさまのサポートのもと、ひとりでも多くの方々に山武市を魅力を知っていただきたいと思います」(松下浩明山武市長)

 ちなみに、来年は魅力度ランキングでどのくらいの位置を狙うのか、といった質問に対し松下市長は「わたしたちは本当の意味で、山武市の魅力が全国最下位だとは思っていません。次回は本当は一番を目指したい、と言いたいところですが……でもおそらく、これ以上順位が下がることはないでしょう(笑)」と答えています。

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