深い谷の木曽路、一旦通行止めになると、大きな迂回を強いられてきました。

約1500mのトンネルで一気にショートカット

国道19号「桜沢トンネル」28日開通 旧中山道のクネクネ道路...の画像はこちら >>

開通する桜沢トンネルの南側坑口(画像:国土交通省)。

 国土交通省 中部地方整備局は2021年11月10日(水)、塩尻市内の国道19号で整備中のバイパス道路事業「桜沢改良」について、28日(日)15時に開通すると発表しました。

「桜沢改良」は塩尻市贄川~同宗賀間の約2.1kmで新設されるバイパス道路事業。延長1498mの「桜沢トンネル」が大半を占め、奈良井川の渓谷沿いの狭くカーブの多い現道をショートカットします。事業箇所は、並行するJR中央本線の、贄川駅~日出塩駅間にあたります。

 災害に強い道路ネットワークの構築や安全な通行の確保を目的として、2007(平成19)年に事業化。トンネル工事は2017年3月に開始し、2019年12月に貫通しました。

 事業区間の現道は渓谷の急斜面に囲まれており、落石や土砂崩れのおそれのある「要対策箇所」および災害の危険のある「防災カルテ箇所」が計7か所あるほか、2014(平成26)年の雪崩による27時間の通行止めを含め、土砂崩れなどでたびたび被害に見舞われてきました。