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外観もちょっと違う?ANA(全日空)が2021年12月9日(木)から、国内線にボーイング787-9新仕様機を路線に投入します。ボーイング787国内線仕様機では、初めて普通席含む全席にパーソナルモニター付きのシートを装備します(これまでモニターを装備した787国際線仕様機が国内線へ投入されていたケースはあり)。
就航前日の8日(水)、報道陣に向け、新仕様の機内(機番:JA936A)が公開されました。
ANA「ボーイング787-9国内線新仕様機」の普通席(2021年12月8日、乗りものニュース編集部撮影)。
新たな仕様となったボーイング787-9国内線仕様機は、2クラス375席。プレミアムクラス 28席、そして普通席347席を備えます。
普通席は、2019年秋にボーイング777-200国内線仕様機の一部へ導入された新シートをベースに、各種改修を加えたもの(現在777は運航一時停止中)。開発にはトヨタ紡織社も携わり「自動車シートで培った人間工学に基づく技術とANAがもつ航空機シートの安全性や快適性のノウハウを詰め込んだ Japan Quality を追求したシート」とのことで、担当者も「実際の便で、長い時間座っていただけば違いを感じていただけるはず」と話します。
なお、普通席の外観は従来のものと共通の青ベースの配色となっているものの、シートごとに異なる4種類の柄のファブリックを採用しているのが特徴といいます。ただ、これまでの普通席との大きな違いはシートの背側にあります。
新普通席どのようなこだわりが?このたび導入されるANAのボーイング787新国内線仕様機のシートについて、ANAは、以下のようなポイントを挙げています。
・国内線最大という「13.3 インチ」の最新薄型パーソナルモニター
・PC電源とUSB ポート装備
・身体の根幹である骨盤をしっかりと支える背もたれで、リラックスできる姿勢を保持
・どのような体格の方にも心地よく、フィットするシート形状
・テーブルやアームレストの高さ、角度、形状などを誰もが心地よいと感じる設計
・カップホルダーをクローバー型に変更し、紙コップが取り出しやすいように改善

ANA「ボーイング787-9国内線新仕様機」の普通席(2021年12月8日、乗りものニュース編集部撮影)。
担当者によると、同様のシートを採用する777国内線仕様機との大きな差は、モニターとシート背もたれの薄さといいます。
777は11.6インチであったのに対し、787国内線新仕様機の普通席は、画面の縁をカットするような形でモニターのサイズが大型化しているそう。
この機の投入初便は、9日の15時25分羽田発、18時20分那覇着のNH477便を予定しています。ANAによると、おもに羽田発着の国内線に投入されるそうで、航空券予約時のウェブサイトでは「78G」と表示されます。
この機を含め、ANA国内線の個人モニター付きの旅客機は、2021年度末までに計 61 機となる予定です(国際線仕様のまま国内線へ投入されている機を含む)。