デザインも「戦時中の飛行機」っぽくないような…。
長距離飛行性能に強み1937年7月27日はドイツ・フォッケウルフ製のプロペラ機、Fw200「コンドル」が初飛行した日です。
機体の復元が終了し、ドイツ技術博物館に展示されたフォッケウルフFw200旅客機(画像:エアバス)。
その強みは長距離飛行性能です。たとえば、ルフトハンザ・ドイツ航空で使用された試作1号機改造型Fw200S1「D-ACON」“ブランデンブルク”号は、ベルリン~ニューヨークの6000kmの距離を、往復ともに直行便でフライト。この記録は、国際航空連盟の区間世界記録として登録されました。
当時の旅客機としては高いスペックを誇ったFw200「コンドル」は、航続力と搭載量を買われて哨戒爆撃機としてドイツ空軍に採用。ドイツ海軍Uボートを交え活躍し、敵国から「大西洋の疫病神」と呼ばれたそうです。また、第2次世界大戦時、ヒトラーが愛用していた専用機『インメルマンIII』の母機としても知られています。
なお、時がくだり2021年、1機のFw200が、世界で大きな注目を集めました。ベルリンにあるドイツ技術博物館において、Fw200旅客機の修復が完了し、展示が開始されたのです。
同機は1942年にトラブルで不時着水。