自衛隊はV-22「オスプレイ」を選びました。
「オスプレイ」とは似て非なる機体アメリカの航空機メーカーであるベル・テキストロン社は2022年12月5日(現地時間)、アメリカ陸軍の新型機にV-280「バロー」が採用されたと発表しました。
アメリカ陸軍は、既存のUH-60「ブラックホーク」多用途ヘリコプターの後継を、FLRAA(フローラ:将来型長距離強襲機)という計画名で選定していました。
V-280「バロー」はベル・テキストロンが開発したティルトローター機で、ヘリコプターのように垂直離着陸が可能ながら、飛行機のように高速で飛行できるのが特徴です。競合相手は、シコルスキー(ロッキード・マーチン)とボーイングがタッグを組んで開発していた複合ヘリコプター、SB-1「デファイアント」で、この2機種のいずれかという形でトライアルは進められていました。
試験飛行中のV-280「バロー」(画像:ベル)。
一見するとV-280「バロー」は、アメリカ海兵隊や陸上自衛隊などが運用するV-22「オスプレイ」とよく似ています。同機もプロペラ(ローター)の角度を変えることで垂直離着陸と高速飛行を両立させたティルトローター機ですが、V-22「オスプレイ」がエンジン・ナセル(ポッド)ごと角度が変わる構造なのに対して、V-280「バロー」はエンジン・ナセルは固定で、プロペラ(ローター)部分のみが可変する方式となっています。
また、V-280「バロー」は前出したようにUH-60「ブラックホーク」ヘリコプターの後継として開発されたため、V-22「オスプレイ」よりも小型で、収容人員数や最大積載量などもV-22「オスプレイ」より少ないです。
ほかにも、外観的には尾翼形状や、降着装置(車輪)がV-22「オスプレイ」の場合は前輪式なのに対して、V-280「バロー」は尾輪式であるといった点などで相違点が見られます。
アメリカ陸軍では、UH-60シリーズの機体寿命を鑑みて2030年にはV-280「バロー」の実戦運用をスタートさせる予定です。

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