2023年1月現在、熊本空港は国内線ターミナルがプレハブの状態で運営されています。これは間近に迫る新ターミナルビルオープンまでの暫定対応ですが、空港としては極めて珍しい光景が見られます。
2023年1月現在、熊本空港は、ユニークな方式で運営されています。ごくシンプルにいってしまうと、一時的に空港ターミナルがプレハブなのです。
建設中の熊本空港新ターミナル。立ち入りはできない(2023年1月、乗りものニュース編集部撮影)。
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同空港では現在、新たな旅客ターミナルの建設が佳境に入っており、2023年3月23日からオープンする予定です。新ターミナルは、旧国内線ターミナルとほぼ同じ場所に位置しており、その外観はすでに完成している状況ですが、工事関係者以外は館内に入ることはできません。
現在運用されているプレハブのターミナルは、新ターミナル供用開始までの仮設のもので、新ターミナルの東側に位置します。
この仮設ターミナルは出発・到着ロビー、搭乗口などを備えた本館と、フードコートや土産店、コンビニなどが入居するサテライト(分棟)の2棟で構成されます。本館は、搭乗者のための最低限の施設に加え、ラウンジやいくつか店舗がある程度で、極力シンプルな作りとなっていることがうかがえます。
なお、サテライトの道路側の壁には、新ターミナルと同じように黒地に白文字で「阿蘇くまもと空港」と書いてあります。
新ターミナルの概要&唯一残る「旧空港ビル」もじき見納めに?現在熊本空港新ターミナルは、2016年に発生し同空港にも大きな被害を及ぼした熊本地震からの創造的復興のシンボルとして建設が進められました。
新ターミナルは耐震性を強化するとともに、空港機能確保に向けた電源・通信・給排水などのライフラインの強化を図っています。
2023年1月現在の熊本空港の様子(2023年1月、乗りものニュース編集部撮影)。
また、従来の熊本空港では、国際・国内でターミナルが分かれていましたが、新ターミナルでこれが一体化します。
2023年1月現在も、国際線ターミナルは旧設備が残存している状況で、韓国のLCC(格安航空)ティーウェイ航空がソウル線を運航しているほか、PCR検査場として利用されています。ただこちらは、新ターミナルのオープン後、取り壊される予定で、跡地は「地域にひらかれた商業施設、広場」として利用される予定とのことです。

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