やっと水際対策撤廃が来ましたが…。
年度内の可能性もアリ?2023年4月29日より、コロナ禍で講じられていた入国時の「水際対策」が撤廃され、ほぼコロナ禍以前のように海外旅行に行けるようになりました。
トゥールーズを離陸し成田へ向かうANAのA380「フライングホヌ」3号機(2021年10月15日、乗りものニュース編集部撮影)。
井上社長によると、29日のANA国際線日本初便は約1万人が予約しており、これは前年同日と比較して、約3倍といいます。同氏は「今日は海外旅行に日常が戻った、記念すべき節目の日となりました。燃油サーチャージや円安といった経済的な不安もゆるやかになりつつあります。海外旅行に行かれる際のワクワクした気持ちをぜひ思い出していただきたいと思います」と話します。
そして、旅行先としてとくに好調とされているのが、ハワイ線。ANAでは4月20日より、成田~ホノルル線の専用機で、「ウミガメ」の特別塗装をもつ超大型機であるエアバスA380「フライングホヌ」を毎日運航に増便。GW期間は成田発の「フライングホヌ」運航便、羽田発便ともにホノルル行きはほぼ満席の状態となっているとのことです。
一方でANAでは「フライングホヌ」を3機保有していますが、現在稼働しているのは1号機、2号機のみ。2021年10月に納入された、オレンジの胴体カラーが特徴の3号機(機番:JA383A),は、まだ一度も乗客を乗せて飛んだことがありません。
4月29日の決算会見で、ANAホールディングスの芝田浩二社長は「確定的なことは申し上げられないが」としたうえで、ハワイ線旅客の見通しは「強気に見て」おり、「需要を見ながらということになりますが、2023年度内にも(3号機を路線に投入する)需要がついてくるのではないかと思います」と話します。
一方で井上社長はハワイ線の今後の需要について「お客様は(急遽決定した)水際対策の緩和の決定を受け、これから反応されていくと思います。GWを過ぎ、夏休みに向かうという意味では、大変いいタイミングでの決定だと思います。期待しています」とし、3号機の投入については「これは明快で、『需要が戻れば』というところです。準備はもうできています!」と話します。

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