JR東海が、レールを使った駅プラットホームの耐震補強の工法を開発しました。
技術開発で耐震性能の確保が可能にJR東海は2024年3月7日、レールを使った在来線駅プラットホーム上家の耐震補強計画を発表しました。
レール造のプラットホーム上家。赤い破線部分がレール(画像:JR東海)。
同社は2021年から、プラットホーム上家の耐震補強を進めています。
今回、レールで造った上家について、技術開発により耐震性能が確保できるようになったことから、計画を公表したといいます。
対象は、利用客が1日1万人以上の駅のうち、レール造のプラットホーム上家がある三島・富士・掛川・豊橋・安城・大垣の6駅です。
補強の一例として、屋根を支える柱脚部レールに対して、根巻き補強をするとともに、地震の揺れを吸収するダンパーを設置します。こうすることで、地震時に柱のレールにかかる負荷を低減します。
JR東海によると、実際に上家で使っているレールで実験し、材料性能などを確認。その上で耐震性能の検証手法と合理的な補強工法を技術開発し、特許出願済みといいます。
工事費は約8億円。工期は2024年3月から2034年3月までの計画です。

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