花粉シーズンはクルマのなかも、花粉症の人にとって過酷な空間です。この状態を少しでも改善する方法はあるのでしょうか。
花粉シーズンは外に出るのはもちろん、クルマの中も花粉症の人にとっては辛い空間です。車内でくしゃみや目のかゆみなどに見舞われると、事故の原因になってしまう可能性すらあります。車外の花粉を遮断する方法はないのでしょうか。
車内でくしゃみをして鼻をかむドライバーのイメージ(画像:fineart/123RF)。
いちばん効果的な対策はエアコンです。花粉の時期は必ず外気導入ではなく、内気循環を使用しましょう。
フィルターの交換をすればさらに効果的です。カー用品メーカーでは、花粉対策としてフィルター目が20マイクロメートルよりも細かいものを推奨しているところもあり、このフィルターを使用すれば、ある程度の花粉をブロックすることができます。
ただ、家庭のエアコンフィルター同様、段々と性能は低下していくので、例えば、ドイツに本社を置く自動車部品メーカーのボッシュでは、車検以外にも1年たは1万km走行ごとの交換を推奨しているとのことです。
エアコンフィルターの交換は個人でも簡単にできるようになっており、多くの国産車の場合、エアコンフィルターは助手席のグローブボックスを取り外すと中から引き抜くことができるようになっています。
ほかに車載型の空気清浄機を取り付けるという方法もあります。新型コロナウイルスやインフルエンザ対策としても、10数年ほど前からこの分野はかなり発展しており、今はドリンクホルダーに設置するタイプのほか、シートに取り付ける大型の車載用もあります。
これら以前、クルマに乗る前にまず気を付けなければならないのは、洋服についた花粉を取り払い、車内に花粉を極力持ち込まないこと。車内に入った花粉はホコリなどと一緒に、静電気が起きやすいダッシュボードなどに付着することが多いそうです。そうした場所には水拭きが効果的で、花粉が舞うことを防ぐ効果も望めるようです。
さらに、車内で浮遊する花粉には、車載型の加湿器なども効果的だとカー用品店の担当者は話します。本来は乾燥しやすい冬向けの製品ですが、車内の湿度を上げて水分で花粉を重くし、空気中から床に落とす効果もあるとのことです。

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