6年ぶりにフルモデルチェンジした三菱ふそうの大型トラック「スーパーグレート」がジャパントラックショー2024で展示されました。今回の展示車に施されたドレスアップは市販をにらんだものだそうです。
2024年5月11日まで、パシフィコ横浜で国内最大のトラック関連の展示会、「ジャパントラックショー2024」が開催されています。このイベントで、三菱ふそうトラック・バス(以下、三菱ふそう)は10tクラスの大型トラック「スーパーグレート」の最新モデルを展示しました。
新型「スーパーグレート」のグリル部分。「FUSO」の文字はフチ部分がライティングされるエンブレムイルミネーションのパーツが取り付けられていた(布留川 司撮影)。
この新型は3代目の「スーパーグレート」にあたるもので、前モデルである2代目から6年振りのフルモデルチェンジとなります。運転席周辺のデザインが一新されており、フロントグリルの部分には、ふそうブランド共通のデザインである「ブラックベルト」が採用され、フロントマスクのビジュアルも大きく変化しているのが特徴です。
さらに空力特性の優れたデザインと大型のスーパーハイルーフを採用したことで、トラックとしての効率化も実現。エンジンについても排気量12.8Lの新型エンジン「6R30」を搭載することにより新燃料基準も達成しています。
ただ、会場に展示された車両は「ジャパントラックショー2024特別仕様車」と命名されており、これまで披露されていた3代目「スーパーグレート」と異なっていました。その変更点を確認することで、仕事で使われるトラックだからこその事情を垣間見ることができました。
昨年(2023年)、ジャパンモビリティショーで初公開された際の車体は高級感のあるレッドで塗装され、さながらスポーツカーのようなビジュアルになっていました。今回はそれとある意味で対照的。
展示ブースのスタッフに聞くと、昨年は世界初公開ということもあって、ブランドイメージや新しいデザインをアピールするためにデモカー的なビジュアルを意識したとのことでした。
一方、今回の「ジャパントラックショー2024」では、販売開始が間近にせまったことで一般ドライバーや企業が実際に利用することを念頭に置いたデザインにしたのだとか。メッキパーツの装着についても、昨年の初公開以降、多くの要望がユーザーからあがってくる中で、現行モデルのような各種アクセサリーパーツをメーカー純正品として用意したといます。それらを装着したのが今回の姿だと話していました。
すなわち今回の展示車両は、イベント用のデモカーではなく、実際にドライバーやオーナーの好みによってドレスアップされ、市販車として路上を走るときの姿に近いものだといえるでしょう。
展示車両のフロント周りには、コーナーパネルや窓のモールティングが施され、さらにグリル部分に装着された「FUSO」の文字のフチ部分は、いわゆるエンブレムイルミネーションと呼ばれるライティング仕様になっていました。
会場では、アクセサリー専用のカタログが車両用のものとは別途配布されていましたが、それを見ると、メッキパーツだけで20種類以上もあります。
新型「スーパーグレート」の「ジャパントラックショー2024」特別仕様車。黒いカラーリングにフロント周りのメッキパーツが映える(布留川 司撮影)。
運転席の内装もコンソール部分に柄を入れる装飾(展示車両ではクラッシュカーボン&ゴールド柄)が施され、天井部分には色調変更が可能なLEDルームランプが装着されていました。
スタッフのハナシによると、この最新モデルの出荷時期については夏頃になるそうです。

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