飛行機に乗る際、迷う人が多いテーマが、座席指定で窓側と通路側のどちらを選ぶかです。これにはどのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか。
主に一人旅などで飛行機に乗る際、迷う人が多いテーマが、座席指定で窓側と通路側のどちらを選ぶかです。これにはどのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか。
JAL機のエコノミークラスシート(画像:JAL)。
「国内線と違って、長距離国際線は、中間席や窓側の人が通路に出たいときに苦労しているケースが多く見られます。通路側の人がトイレに立つタイミングで一緒に通路へ出たり、テーブルにドリンクや食事がないときを見計らい、通路側の人にどいてもらって通路に出たり、なかには通路側の人が寝ているところを起こさないように飛び越えている窓側席のお客さんも見たことがありますね」。よく航空便を利用するという男性は次のように話します。
この利用者は座席選びについて、「もし両方が空いているのであれば、熟睡できそうなときは窓側、そうでないときは通路側といったように、自分の体調で選ぶことがあります。窓は壁側にスペースがありますので、通路側より居住スペースが広いですし、そうそう起こされることはありません。」と使い分けを話します。
実は一般的に「窓側」「通路側」どちらが好まれるかは、飛行時間によって変わります。
「乗りものニュース」では過去に飛行機の座席選びに関するアンケートを実施。それによると、フライト時間が2時間未満の場合、「窓側」は78.5%、「通路側」は21.5%だったのに対し、2時間以上4時間未満だと「窓側」64.7%、「通路側」35.3%、4時間以上だと「窓側」51.3%、「通路側」48.7%と、およそ半々になっています。
4時間を超える中・長距離国際線になってくると、通路側を選ぶ人が増えるのです。
なおアンケート結果によると、「窓側派」が好まれる理由として「端が落ち着くから」「外の写真を撮りたいし、シェードの開け閉め権があるから」、「通路側」が好まれる理由として「荷物棚の荷物を整理しやすいから」「早く降りたいから」といった意見がそれぞれ寄せられています。
なお、一般的に、JAL(日本航空)やANA(全日空)などフルサービスキャリア国際線の場合、飛行機の座席は予約時などに指定でき、チェックインのタイミングまで座席変更ができます。また、こうした航空会社では、おおむね搭乗48時間前から24時間前に、公式アプリなどで指定できる席が一気に増えるタイミングがあるとされています(時間は会社により異なる、有料のケースも)。
一方LCC(格安航空会社)などでは、座席指定は有料オプションとなっているのが一般的です。

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