まさに映画のあのシーン。
さながら映画「トップガン」のような光景海上自衛隊は2024年11月15日、護衛艦「かが」におけるF-35B戦闘機の艦上運用試験の新たな動画を公開しました。
特別改造工事が実施され、軽空母へと変貌を遂げた護衛艦「かが」の海上公試の様子(画像:海上自衛隊)。
「かが」は、ヘリコプターを複数同時運用できるいずも型護衛艦の2番艦として、2017年に就役。基準排水量1万9500トン、全長248mにおよび、海上自衛隊では最大の戦闘艦艇です。今後はF-35B戦闘機も運用可能な軽空母として運用される予定です。
9月に海上自衛隊呉基地(広島県呉市)を出港し、10月5日から米カリフォルニア州サンディエゴ沖でF-35Bの艦上運用試験を実施していました。試験はアメリカ海軍・海兵隊の支援を受け、垂直着陸(STOVL)や短距離離陸などについて検証が行われました。
空母などの飛行甲板で作業する航空要員は、アメリカ海軍では「フライトデッキ・クルー」と呼ばれ、各種作業を安全かつ効率的に実施するために、役割分担をしています。その役割が一目で分かるようにするための工夫が、“派手な上着”で、その見た目から「レインボーギャング」と呼ばれることもあります。
「フライトデッキ・クルー」は、原則として紫、青、緑、黄、赤、茶、白の7色で区分されます。「紫」は燃料関係、「青」は牽引車やエレベーターの操作、航空機の固定など、「緑」はカタパルトや着艦ワイヤー、メンテナンスや貨物の取り扱いなど、「黄」は航空機の移動や離着艦関係を担っています。
中でも黄色の上着を着たクルーは、戦闘機のカタパルト射出などで、艦首方向へ手を伸ばして合図を送るシーンなどが映画「トップガン」を始めとした各種作品でよく描かれているため、空母の航空要員のなかでは比較的知られた存在です。
今回、海上自衛隊が公開した映像でも、航空要員が黄色の上着を着て、甲板で任務に就いている様子が確認できます。さながら「トップガン」のような光景です。ついに空母らしくなってきた「かが」は、12月頃に帰国する予定です。【映像】護衛艦「かが」で実現した映画「トップガン」のような光景

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