すごい設備が目白押し!
2026年後半受領へオーストラリアのカンタス航空では、「プロジェクト・サンライズ」と呼ばれる豪州発着の超長距離国際線を開設する計画です。それにともなって同社が、この計画の専用機として導入予定の「エアバスA350-1000」の初号機を2026年後半に受領する見通しだと、複数の海外メディアが報じています。
カンタス航空「プロジェクトサンライズ」デモツアーの様子(画像:エアバス)
「プロジェクト・サンライズ」は、シドニー~イギリス・ロンドン(約1万7000km)、アメリカ・ニューヨーク(約1万6000km)を直行便で結ぶというもの。このプロジェクトが実現すれば、新たな“世界最長の定期便”が誕生する予定です。そのフライト時間は最長で、22時間を計画しているとのことです。
この客室A350-1000はファーストクラス、ビジネスクラス、プレミアムエコノミー、エコノミークラスの4クラス構成で、計238席が配されます。
ファーストクラスは横1-1-1列で、計6席。それぞれの席には約2mの長さを持つ固定ベッドを搭載し、その隣にリクライニングチェアや2人用のダイニング・テーブル、32インチの大型モニターなどを備えます。同社は「ミニ・ブティックホテルの部屋にいるような気分になれるさまざまな機能が備わっている」と紹介しています。
ビジネスクラスは横1-2-1列で、計52席。全長約2mの長さにもなるフルフラットシートを搭載し、大きな鏡や大容量の収容スペース、大型ダイニング・テーブルなどを備えます。機内モニターは18インチのものを搭載。全席、隣席をまたぐことなく通路に直接アクセスでき、プライバシー確保のための引き戸も設置される予定です。
プレミアムエコノミーは横2-4-2列で、40席構成。「人間工学、エンターテイメント、プライバシーに重点を置いて」設計されたもの。またファースト、ビジネスと並び、ワイヤレス充電機能も組み込まれています。
カンタス航空の「プロジェクト・サンライズ」担当機の客室イメージ(画像:カンタス航空)。
エコノミークラスは横3-3-3列で140席。こちらも、カンタス航空機の中で最も広いシートピッチ(座席の前後間隔)となる33インチ(約84cm)が確保されたレイアウトとなり、個人用モニターや高速USB-C充電ポートがすべての席に設置されています。
さらにこの機には、世界で初めて客室内に脚を伸ばして軽い運動などができるユニークな区画「ウェルビーングゾーン」などが設けられる予定です。これはプレミアムエコノミーとエコノミークラスの間に設置され、彫刻された壁パネルがあしらわられるほか、ストレッチハンドル、水分補給ステーションを設置。モニターからは、ガイド付きのエクササイズプログラムが放映されるといいます。また、全席で無料の機内Wi-Fiも使用可能となる計画です。
海外報道によると、「プロジェクト・サンライズ」向けのA350-1000初号機は、今年9月に最終組み立て段階に入り、その後飛行試験ののち、同社に納入される予定とのことです。

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