リアルタイムでモスクワなどと情報共有できるとか。
島根県沖まで日本列島に沿って往復防衛省・統合幕僚監部は2025年4月18日、日本海上空でロシア軍のIL-20情報収集機1機を確認したと発表。
航空自衛隊のF-2戦闘機(画像:統合幕僚監部)。
統合幕僚監部によると、今回は大陸方面から飛来し、日本海上空を島根県の隠岐島沖まで飛行した後、反転して再び大陸方面に向けて北進したいいます。
これに対し、航空自衛隊の北部航空方面隊などの戦闘機を緊急発進させ対応したとしています。防衛省が公開したIL-20の画像はかなり鮮明で、尾翼に書かれている機番のような数字まで確認できます。
IL-20は、ターボプロップ旅客機のIL-18をベースに開発された情報収集機です。機体各部には電子情報(ELINT)や通信情報(COMINT)を収集するための各種アンテナが複数取り付けられており、ひときわ目立つ胴体下の葉巻型のドーム内にはSLAR(Side-Looking Airborne Radar:側方監視機上レーダー)が収められています。
また胴体上部に備えた衛星通信アンテナにより、リアルタイムで地上の司令部に情報を送信できるといわれています。