日本政府がフィリピンとの関係を深化させようとする中での動き。
就役から1年足らずの最新艦が早くも海外で訓練防衛省・統合幕僚監部は2025年4月30日、フィリピンで開催中の多国間共同訓練「バリカタン25」において、27日~29日の間、多国間での海上訓練を実施したと発表しました。
多国間海上訓練に参加したフィリピン海軍のデル・ピラール級哨戒艦(画像:フィリピン海軍)。
本訓練は海上における日本とアメリカ、フィリピンの連携強化を図ることが目的で、日本からは海上自衛隊の護衛艦「やはぎ」が参加しています。
統合幕僚監部の説明によると、平成24年以降、オブザーバー等として参加しているものの、装備品派遣を伴う参加は初めてだといいます。
公開された写真では、アメリカ海軍の沿海域戦闘艦「サバンナ」の飛行甲板に着艦しようとする海上自衛隊のSH-60K哨戒ヘリコプターが確認できました。
なお、派遣された護衛艦「やはぎ」は、もがみ型護衛艦の5番艦です。2024年5月21日に就役したばかりの最新鋭艦で、今回のフィリピン派遣が初の海外任務になります。
またアメリカ海軍から参加した「サバンナ」は、軍艦としては珍しいトリマラン構造、三胴船形状を採用していることで知られるインディペンデンス級沿海域戦闘艦の14番艦です。