北朝鮮軍ではかなり新しい兵器。
初めて撃破が確認された多連装ロケット砲ウクライナ陸軍第4レンジャー連隊は2025年5月7日、北朝鮮のKN-09多連装ロケット砲を撃破した映像を公開しました。
ロケット弾を発射するKN-09(画像:朝鮮中央通信)
欧州メディアで同兵器が撃墜された最初の事例であると報じられています。
KN-09は2014年に初確認された、自走式の多連装ロケット砲で、射程は100~200kmであると考えられています。搭載された300mmロケット弾は旧ソ連製のBM-21に搭載する122mmロケットより少なくとも3倍の威力があると予想され、精密射撃を行うために何らかの誘導システムを備えている可能性もあるといわれていますが、細かい性能については謎に包まれています。
この多連装ロケット砲は、ウクライナ侵攻でロシアを支援するために、派遣された北朝鮮軍が配備されている、クルスク方面などの戦闘で使用されているとみられています。今回撃破された車両も、クルスク方面で使用されていたもののようです。
攻撃は、第4レンジャー連隊の偵察ドローンに支援された、アメリカ製の高機動ロケット砲システムである「HIMARS(ハイマース)」が行ったとのこと。投稿された映像では、1発のロケット弾が着弾後、KN-09が炎上する様子がとらえられています。