横浜市のパシフィコ横浜で2025年5月21日から23日まで行われる「人とくるまのテクノロジー展 2025」のスバルブースで、新型フォレスターに初搭載されているサイクリスト対応歩行者保護エアバッグを公開しました。
新型フォレスターに世界初搭載のエアバッグ横浜市のパシフィコ横浜で2025年5月21日から23日まで行われる「人とくるまのテクノロジー展2025」にて、スバルは新型フォレスターに初搭載されている「サイクリスト対応歩行者保護エアバッグ」を出展しました。
会場で公開された新型フォレスター(乗りものニュース編集部撮影)
これは、車両と衝突した歩行者を護るための“車外に展開する”エアバッグです。なかでも今回の製品は、展開領域をAピラー後方まで拡大し、衝突事故時に歩行者だけではなく、自転車に乗っているサイクリストの保護も考えられているといいます。2025年5月現在、衝突した歩行者に対応したエアバッグを装備しているメーカーはスバルだけで、なかでもサイクリスト保護まで対応したエアバッグを搭載したのは、4月に発売開始した新型フォレスターが世界で初の例とのことです。
エアバッグはワイパーの部分に収納されており、歩行者や自転車の衝突した衝撃を感知した際にごく短時間で膨らむ仕組みになっています。
衝突したのが歩行者や自転車である判断はフロントのバンパーなどに張り巡らせたセンサーが行います。衝撃を感知して膨らむならば自損事故などでも開いてしまうのでは? と思うかもしれませんが、担当者によるとそこは問題がないとのこと。「人が当たった場合と物に当たった場合は一点への圧力のかかり方が違いますので、そこを判断してエアバッグは膨らむ仕組みになっています」と話します。
サイクリスト保護のためにピラーの部分までエアバッグを伸ばした理由は、その部分に頭をぶつけて重大な事故になるケースが多いからだそうです。担当者は「ガラスは比較的柔らかく、ある程度の荷重がかかると割れるので比較的安全ですが、ピラーはかなり危険です。この部分だけは、ある程度の衝撃でたわんだり潰れたりするようにできていないからです。死亡事故になる多くはこのピラーが関係しています」と明かします。
日本の交通事故による死亡事故は、クルマに乗っているドライバーや同乗者よりも、自転車に乗っている人や歩行者の方がかなり多いそうです。

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