オーストラリア国防省は2025年6月24日、MQ-28A「ゴーストバット」が空軍基地から初飛行を行ったと発表しました。

有人に従うだけなく自律戦闘も想定

 オーストラリア国防省は2025年6月24日、MQ-28A「ゴーストバット」が空軍基地から初飛行を行ったと発表しました。

豪空軍「50年ぶりの国産機」いよいよ本格チェックを開始! 名...の画像はこちら >>

MQ-28A「ゴーストバット」(画像:ボーイング・ディフェンス・オーストラリア)

 同機は、ボーイング・ディフェンス・オーストラリアが開発している多用途無人航空機で、AIによる自律飛行が可能です。戦場では有人機の僚機として戦闘支援を行うほか、状況に応じて単独での戦闘行動も想定されています。

 無人機ではありますが、オーストラリア国内で開発された軍用機としては約50年ぶりとなり、自国の空軍基地から国産機が飛び立つのも久しぶりのこととなります。今回の飛行は、ティンダル空軍基地から実施され、未知の環境下で効果的に運用できるかを検証する演習が行われました。

 演習を指揮したフィリップ・パーソンズ空軍中佐は、「MQ-28Aプロジェクトはオーストラリア国防軍(ADF)にとって重要な取り組みであり、有人機・無人機などを統合した戦力の活用を目指す国家防衛戦略の優先事項の一環である」と強調しました。

 現在、同機は試験および評価のために8機が運用されており、統合システムや自律性に関する基礎的な知識・技能・経験の構築が進められています。さらに、これらの成果を反映し、性能向上を図った「ブロック2」仕様のMQ-28Aが3機、近く納入される予定です。

編集部おすすめ