西武新宿駅より利用者が多い駅。
高田馬場駅東口地区の再開発構想が本格始動中央日本土地建物と日鉄興和不動産は2025年6月25日、高田馬場駅東口地区の市街地再開発準備組合の事業協力者に選定されたと発表しました。
西武新宿線の車両(画像:写真AC)
高田馬場駅は、西武新宿線では最も乗降人員が多く、1日あたりの乗降人員は27万4114人(2024年度)におよびます。JR高田馬場駅の乗車人員は17万5710人(同)で、これはホームが1つだけの駅としてはJR東日本で最多となっています。3線を合わせた乗降客数は、2018年度の93万3963人がピークとなっており、2023年度時点は78万3543人(83.89%)にとどまっています。
西武やJRの駅は利用者数に対して十分なホーム幅がないため、ラッシュ時は人であふれています。また、駅前広場も狭く、駅から側へ行くためには横断歩道を2回渡る必要があるほか、タクシーの待機スペースも不十分であるなど、様々な課題を抱えています。
再開発の計画地は、JR山手線と西武新宿線、東京メトロ東西線が集まる高田馬場駅に近接する約1.7ヘクタールの区域です。
再開発事業では、広場などの公共的な空間を確保するほか、防災性の向上を図るとしています。なお、現時点では事業の具体的なスケジュールは未定とのこと。今後、検討が深度化していく見込みです。
なお、新宿区は2022年7月に「高田馬場駅周辺エリアまちづくり方針」を策定。新たな改札口や東西通路の構想があるほか、西武グループの商業ビル「BIG BOX」も、東口市街地再開発準備組合と連携を図りながら将来の在り方を検討するとしています。