展示品を新たに3点追加します。

零式観測機の実物フロートも展示開始

 広島県呉市の大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)は2025年7月7日、期間限定で開設中の「大和ミュージアムサテライト」において、新たな展示物として以下の3点を追加すると発表しました。

髪の毛以下!?「世界最小の戦艦」作っちゃいました 大和ミュー...の画像はこちら >>

旧日本海軍の戦艦「大和」(画像:アメリカ海軍)。

1、零式観測機実物フロート
2、呉軍港全景グラフィックパネル
3、1/1,000,000戦艦「大和」(100万分の1戦艦「大和」)

 1は、零式観測機の右翼側の補助フロート(実物)で、サイズは長さ約180cm×幅約60cmです。2は、大正期の呉軍港の写真をパネル化して展示するものです。

そして3が、ルーペや顕微鏡を使わないと見ることができない極小の戦艦「大和」になります。呉市には、かつて旧軍の呉海軍工廠があり、ここで世界最大の戦艦「大和」が生まれたことにちなんでいます。

 これは、広島県福山市に本社を置く株式会社キャステムが、京都先端科学大学との産学連携により保有する超微細3Dプリントが可能なナノスクライブ社の「Photonic Professional GT2」にて造形したもので、世界最高精度の3D光造形技術を使っているため、その全長は0.263mmしかありません。

 展示では、デジタル顕微鏡の画像をモニターで見られるほか、ルーペで実際の小ささを実感できるようにしているといいます。またSEM(走査型電子顕微鏡)で撮影した100万分の1戦艦「大和」をパネルで紹介するそうです。

 上記3点の展示は2025年7月16日(水)から2026年3月末までの予定です。

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