コブだらけの怪しい機体。

空自機が近距離から撮影した中国機の画像が公開

 防衛省・統合幕僚監部は2025年7月16日、中国軍のY-9情報収集機が沖縄本島と宮古島の間を通過したと発表し、航空自衛隊が撮影した機体の画像を公開しました。

空自機が中国軍の「怪しいプロペラ機」を撮影! 鮮明な画像を...の画像はこちら >>

航空自衛隊のF-15戦闘機(画像:防衛省・統合幕僚監部)

 今回確認された機体は7月15日の午後、東シナ海方面から飛来。沖縄本島と宮古島の間を通過して太平洋に至り、太平洋上を与那国島沖まで飛行した後、旋回して反転。再び沖縄本島と宮古島の間を通過して東シナ海で飛び去ったとしています。また同日には、中国軍の無人機1機も太平洋から飛来し、与那国島と台湾の間を通過して東シナ海へ飛行したそうです。

 これに対し、航空自衛隊が南西航空方面隊の戦闘機を緊急発進(スクランブル)させ、対応にあたったとしています。

 Y-9は元々、中国が多用途中型輸送機として開発した機体で、情報収集機や早期警戒機、哨戒機などの多数の派生型が存在します。情報収集機には、機体各部に電子情報(ELINT)などを収集するためのアンテナが取り付けられています。

 防衛省・統合幕僚監部がY-9情報収集機と呼称するタイプは、「Y-9JB」や「Y-9DZ」と呼ばれており、今回飛来した機体は「Y-9JB」とみられます。

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