すぐ近くの国道10号は大渋滞だったそう。
別府港に入港した護衛艦「かが」海上自衛隊が保有する最大級の護衛艦「かが」が2025年7月19日(土)と20日(日)の2日間、大分県別府市の別府国際観光港第4ふ頭で公開されました。
大分県別府市の別府国際観光港第4ふ頭に接岸した護衛艦「かが」(神 徹也撮影)。
当初は一般公開される予定でしたが、多数の来場者によって会場周辺で深刻な交通渋滞が起きたため、一般公開は19日午前中で急きょ終了、19日午後と翌20日は特別に許可された人のみ艦内を見ることができました。
「かが」は、ヘリコプターを複数同時運用できる、いずも型護衛艦の2番艦です。基準排水量1万9500トン、全長248mにおよび、海上自衛隊では最大級の戦闘艦艇になります。
就役は2017年で、就役から5年ほど経った2022年3月より、F-35B戦闘機を運用可能にするための特別改造工事、いわゆる空母化改修がスタート。これにより、艦首形状が台形から四角形に変更され、アメリカ海軍の強襲揚陸艦のような外観となったほか、甲板上の耐熱塗装や標識の塗り変えなどが実施されました。
同工事は2年後の2024年3月下旬に終了。その後、同年下旬にアメリカ西海岸のサンディエゴ沖において、アメリカ海軍などの協力を得て特別改造に伴うF-35B戦闘機の艦上運用試験を実施。一連の試験で所要の能力が付与されていることを確認すると、12月に日本に帰国しています。
今回の公開では、格納甲板や艦橋、航空管制室などが取材できたほか、飛行甲板に残っていたF-35B戦闘機のタイヤ痕なども見ることができました。
残念ながら、このたびの一般公開は前述したような理由から初日の午前中のみで終わってしまったものの、「かが」は今後も全国各地に寄港する見込みのため、ひょっとしたら別府港や大分港などで、改めて一般公開されるかもしれません。