そのうち19式装輪自走155mmりゅう弾砲も参加するか?

日本では行えない射程25kmの長距離砲撃訓練などを実施

 オーストラリア陸軍は2025年7月21日、多国間共同訓練「タリスマンセイバー」において、日本の陸上自衛隊などとりゅう弾砲の実弾射撃訓練を実施したと発表。その様子を収めた動画を公式Xなどで公開しました。

自衛隊のベテラン巨砲「日本じゃ無理!」な砲撃訓練を豪州で実施...の画像はこちら >>

2019年の「タリスマンセイバー19」演習で、初めてオーストラリア本土で実弾射撃を行った際の陸上自衛隊の155mmりゅう弾砲FH70(画像:オーストラリア陸軍)。

 この実射訓練は「ブロルガ・スプリント」演習と名付けられ、オーストラリア陸軍が装備する155mmりゅう弾砲M777などとともに陸上自衛隊の155mmりゅう弾砲FH70が参加しています。

 映像には、砲身の俯角を低く抑えた態勢で布陣した陸上自衛隊のFH70が収められており、実射で砲口から煙を吐く様子も確認できました。

「タリスマンセイバー」はアメリカとオーストラリアの共催で隔年で実施されている多国間訓練で、自衛隊は2015(平成17)年以降、今年で6回目の参加になります。陸上自衛隊の155mmりゅう弾砲FH70は2019年に初参加しており、日本国内では行えない射程25kmの長距離砲撃訓練などを豪州の演習場で実施しています。

 なお、今回の「タリスマンセイバー25」では、03式中距離地対空誘導弾や12式地対艦誘導弾なども、実弾射撃を行っています。

【動画】オーストラリアで実射訓練する自衛隊の155mmりゅう弾砲をムービーで見る
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