幹部自衛官を目指す学生が集う場所、防衛大学校を取材してきました。関係者すら滅多に入れない、時計台の上に登るという貴重な体験までさせてもらったら、自衛官ならではの「特殊スキル」を垣間見ました。

「防衛大学」? いえ「防衛大学校」です

 皆さんは、自衛隊の未来を担う幹部自衛官を育成する「防衛大学校」をご存知でしょうか。よく「防衛大学」と勘違いされますが、正しくは「大学校」です。

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防衛大学校の建物脇に保存・展示されているM4戦車や四一式山砲。こういったものが校内にあるのは防大ならでは(乗りものニュース編集部撮影)。

「大学校」とは、いわゆる「大学」とは違い、文部科学省ではない省庁が設置・管轄する教育機関のこと。防衛大学校はその名のとおり防衛省の所管で、幹部自衛官を目指す若人たちが、知識と体力、そしてリーダーシップを磨くために日夜、励んでいます。

 このたび、開校祭でもなかなか見られない貴重な場所を含め、防衛大学校の様々な「顔」を取材させてもらいました!

 そもそも、防衛大学校は神奈川県横須賀市の小原台という高台にあります。その敷地面積は約65万平方メートルもあり、この広大なキャンパスと充実した施設の中で学生たちは国を守るためのさまざまな勉強をしています。

 最初に向かったのは、防衛大学校の中心にある本部庁舎。正門から入ってすぐのところにあるので、開校祭などでご存知の人も多いのではないでしょうか。ここで、防衛大学校訓練部長の東海将補や学生、防大職員の皆さんと記念撮影をパチリ。

 日本を背負うそうそうたるメンバーに囲まれて最初は緊張しましたが、皆さんの信頼関係が醸し出す和やかな空気のおかげで、すぐにリラックスして撮影に臨むことができました。

時計台の上で、まさかの「自衛官スキル」発動!

 次に案内されたのは、防大の象徴ともいえる「時計台」。なんと今回は時計台の屋上に登らせてもらえるという、超絶レアな体験をさせてもらえました。

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防衛大学校の中心にある本部庁舎。「防大の顔」ともいうべき存在(乗りものニュース編集部撮影)。

 普段は厳重に施錠されたドアの奥にあるエレベーターで地上10階の高さまで上がり、ドアが開くと……、吹きつける風がスゴイ! 防大のある小原台は標高85mあるので、そこにそびえる高さ50mある時計台の屋上は横須賀市で有数の高い場所になるのだとか。

 下をのぞくとちょっと足がすくむような高さですが、周りに広がる景色は圧巻の一言! 防大の広大な敷地はもちろん、晴れていれば東京や千葉の方まで見渡せるそうです。

 この時計台の屋上へは学生も職員もほとんど上がることができないそうで、本当に貴重な機会となりました。

 ちなみに屋上から東京湾を航行する1隻の護衛艦を見つけたのですが、シルエットから「〇〇型」と特定できる人たちばかりなのはさすが防大。私も海自オタとして護衛艦のシルエットクイズは即答できるよう勉強しておかねば……、とこっそり決意を新たにしたのでした。

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