寂しい~!

今後は通常塗装に

 JAL(日本航空)のエアバスA350-1000初号機「JA01WJ」が2025年7月30日、特別デカールを機体にまとった状態での最終フライトに臨んでいます。このデカール機としての日本発最終便は30日羽田発、パリ行きのJL45便。

この折り返し便の31日羽田着のJL46便をもって、通常塗装へと戻される予定です。

JAL初の「新・国際線主力機」の“激デカ特別デカール”が消え...の画像はこちら >>

デカール機としての日本発最終フライトを行ったJALのA350-1000初号機(画像:JAL)。

 A350-1000は、JALの現在の国内線主力機「A350-900」の胴体延長タイプです。同社にとって、約20年ぶりに導入した長距離国際線むけ主力機で、現在おもに欧米などの長距離路線を担当しているボーイング777-300ERの後継機にあたり、現在は欧米線に投入されています。

 初号機に描かれた特別デカールは赤い文字で大きく「A350-1000」と描かれたもので、2019年に導入されたA350-900の初号機「JA01XJ」の特別デザインと親和性のあるフォントが採用されています。

 初号機は2024年1月24日の初便から、これまで特別デカール機として運航され続けてきました。なお、今回塗装が通常のものに戻る理由についてJALは「デカールの耐久性と整備スケジュールの観点」と説明しています。ちなみに、JALではA350-1000の2号機にも特別デカールをあしらっていましたが、こちらも4月に通常塗装に戻っています。

 同便の出発時、羽田空港ではA350-1000導入時の担当社員などが見送りを実施しました。同型機の客室設計を手掛けたJALの西垣淳太氏は「初号機であるデカール機はA350-1000自体をお客さまに知って頂く大きな役割を果たしてくれました」とし、「今後デカールが無くなり見た目が少し変わることになりますが、機内は変わらず高付加価値な品質をお届けしますので、これからも世界中のお客さまのご利用をお待ちしています」とコメントしています。

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