お金払う価値あり!
「パイロットになりたかったけど…」の未練、JALが晴らす!JAL(日本航空)、同グループの旅行会社の「JALPAK」が、ユニークな旅行商品を展開しています。JALの現役パイロットが行う実際の訓練内容を可能な限りリアルに再現し、参加者に体験してもらう体験型プログラム「“本気”のパイロット訓練体験 10days」です。
「“本気”のパイロット訓練体験 10days」の様子(乗りものニュース編集部撮影)。
この旅行商品は、JALのボーイング767型を担当する現役機長の起案から生まれたもの。同氏は「パイロットという職業が人生の錨(いかり)になっている人に向けて企画しました。私たちと共に訓練を体験していただき、心の錨を一緒に引き上げたいと思います」「飛行機を見るたび、乗るたびに操縦席を見て『何で自分はあそこにいないんだろう』とつい思いが浮かんでしまう方、私たちと一緒にその感情にケリをつけましょう!」とコメントしています。
参加者は抽選で選ばれた2事前学習、知識確認、グランドスクールを経て、パイロットが実際の訓練で用いる「フルフライトシミュレーター」を使っての訓練を経験する内容となっています。価格は250万円と非常に高額ですが、応募多数となり、参加した2名も元パイロット志望の人。参加者の2名は「非常に自分の人生にとってすごく大きいと思いますね。この経験が必ずポジティブに思える自信はあります」「私はもうすっきりです」とコメントしています。
一方教官を務めたJALのパイロットは「本当に僕らの生活とか僕らの学習方法だとか、僕らの資料の作り方だとか、え、っていうものをなるべくリアルにお伝えしています」としたうえ、この企画の狙いを次のように話します。
「終わった後に思い出した時、飛行機見た時に、今までは、『なぜあそこに僕が座ってないんだろう』『僕はなんでパイロットじゃないんだろう』って、悔しい、もしくはうずいたと思うんです。しかし(訓練を受けた参加者は)そうではなく『コクピットでやってること俺知ってるよ』『あの経験僕したよ』って言って言えると思うんです。