トヨタの北米法人が、2026年モデルとなる新型「カローラ」を発表しました。
誕生60周年の節目が目前に迫るトヨタ「カローラ」シリーズトヨタの北米法人は、2026年モデルとなる新型「カローラ」を2025年7月24日に発表しました。
2026年モデルとなる新型「カローラ」の北米仕様(画像:トヨタ)
「カローラ」はトヨタのみならず、日本を代表するベストセラーとして知られるクルマです。1966年の初代発売以降、信頼性の高い大衆車として国内外から支持を集め、2021年にはシリーズの累計販売台数が5000万台を突破しました。
12代目となる現行モデルは2018年のフルモデルチェンジで登場。新たに「TNGA GA-C」プラットフォームをほぼ全世界統一で採用することで、設計を全面刷新しています。
ただ、ボディサイズなどは仕向け地で異なり、北米仕様のカローラは全長4635mm×全幅1780mm×全高1435mm、ホイールベース2700mm。道路事情に合わせてコンパクト化されている日本仕様に比べ、全長が140mm、ホイールベースは60mm長くなっているほか、全幅も35mmワイドなのが特徴です。さらに、フロントグリルも日本仕様よりも大きいなど、外観の印象も異なります。
2026年モデルは主に安全装備や快適装備の充実が図られ、ラインナップはガソリンモデルとハイブリッドモデルで主に3グレードずつを展開します。全グレードに「ブラインドスポットモニター」が標準装備となるほか、最上級の「XSE(ガソリン)」と「XLE(ハイブリッド)」には、12.3インチの大型デジタルクラスターメーターが、その下のグレードである「SE」と「LE」には、7インチのデジタルクラスターメーターが装着されます。
一方、2025年モデルで追加され、往年の「カローラFX」の復活とも言われた「FXエディション」は、今回ラインナップから外されています。
価格はガソリンモデルが2万2725ドル(約342万円)から2万8440ドル(約428万円)、ハイブリッドモデルが2万4575ドル(約361万円)から2万8940ドル(約425万円)。
この2026年型北米モデルの発表について、ネット上では様々なコメントが寄せられています。特に価格については「高くなったなぁ」「一昔前ならクラウンやアルファードが買えたよ」「このクラスはこれくらいするのが普通になったね」などの声が。アメリカ市場に関してはトランプ関税や、メーカーがディーラーに販売奨励金や販売奨励策を提供する「インセンティブ」という慣習の影響もあり、日本市場とは単純比較はできないものの、年々上昇する価格帯に対して厳しいコメントが集まりました。
まもなく“還暦”を迎えるカローラですが、今後は日本仕様の改良などにも注目が集まりそうです。