補給艦まで警戒監視任務に。

補給艦「とわだ」が警戒監視に奔走

 防衛省・統合幕僚監部は2025年8月5日、沖縄県の久米島沖で中国海軍のドンディアオ級情報収集艦1隻を確認したと発表。

自衛隊が撮影した写真を公開しました。

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中国艦の警戒監視任務にあたった海上自衛隊で最古参の補給艦「とわだ」(画像:海上自衛隊)

 ドンディアオ級情報収集艦は、主に電子情報を収集するための偵察船です。船体には多数のアンテナを備え、弾道ミサイルなどを追跡する能力も持つといわれています。公開されたドンディアオ級の画像は、同艦を斜め後ろから捉えた珍しいアングルで、ゴルフボールのような球状のレーダーが複数確認できます。

 今回確認されたドンディアオ級(艦番号798)は、5日午前8時頃に久米島の西約70kmの海域を南進。その後、沖縄本島と宮古島の間を南東進し、太平洋へ向けて航行したとしています。これに対し海上自衛隊は、第1海上補給隊に所属する補給艦「とわだ」により警戒監視・情報収集を行ったとしています。

 なお、8月1日にも別のドンディアオ級(艦番号791)が宮古海峡を通過して東シナ海へ向かっており、この時も「とわだ」が警戒監視・情報収集を行っていました。

 最近では中国海軍やロシア海軍の行動が活発化し、護衛艦だけでなく「とわだ」のような補給艦や支援艦まで警戒監視・情報収集に投入されるケースが増えており、今後は警戒監視に特化した新艦種「哨戒艦」が導入される予定となっています。

 

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