浮上航行する潜水艦を上空から捉えた画像が公開

 防衛省・統合幕僚監部は2025年8月15日、対馬(長崎県)の約90km沖合で、ロシア海軍のキロ改級潜水艦など3隻を確認したと発表。浮上航行している潜水艦の画像を公開しました。

【画像】ポッカリ浮上してる!これが自衛隊が撮影したロシア海軍の潜水艦です

 防衛省によると、今回確認されたロシア海軍の艦艇はキロ改級潜水艦とステレグシチー級フリゲート(艦番号335)、バクラザン級救難曳船の計3隻。これらの艦艇は、8月14日から15日にかけて対馬海峡を通過し、東シナ海へ向けて航行したとしています。

 キロ改級潜水艦(636.3型)は通常動力型潜水艦で、高い静粛性を持ち、「世界で最も静かな潜水艦」の一つといわれることもあります。ただ、黒海艦隊に配備された同型艦「ロストフ・ナ・ドヌー」は、2024年8月3日に実施されたウクライナ軍のクリミア攻撃で撃沈されています。

 公開された画像は、キロ改級潜水艦を鮮明に捉えており、潜水艦の艦橋には乗組員の姿が見えます。

 自衛隊は対馬海峡を通過したロシア艦艇に対し、護衛艦「あきづき」や第1航空群所属のP-1哨戒機、第4航空群所属のP-1哨戒機で警戒監視・情報収集を行ったとしています。

 ちなみに、自衛隊は2024年12月にも与那国島沖でロシア海軍のキロ改級潜水艦とイングル級救難曳船を確認しています。キロ改級潜水艦は、長距離を航行する際は、救難曳船を随伴させた上で浮上航行するようです。

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