三井オーシャンフジ「姉妹船も買いました」

 商船三井クルーズは2025年8月19日、新たなクルーズ船の名称を「MITSUI OCEAN SAKURA」(三井オーシャンサクラ)と発表しました。

【写真】これが「新クルーズ船」の全貌です(同型船)

 三井オーシャンサクラは2024年12月にデビューした「三井オーシャンフジ」の姉妹船となります。

もともと米シーボーン・クルーズのラグジュアリー船「シーボーン・ソジャーン」で、商船三井クルーズが購入し、今年3月に引き渡しを受けていました。

 同様にシーボーン・クルーズから購入した元「シーボーン・オデッセイ」である「三井オーシャンフジ」と同様、総トン数は約3万2000トンで、全長198.19m。国内クルーズを中心に投入されます。全長200m以下のコンパクトな船体のサイズを活かし、既存船である「にっぽん丸」のように、大小さまざまな地域への寄港が可能だそうです。

 今回、三井オーシャンサクラのデビューシーズンの船長のひとりを、かつてにっぽん丸の船長を務めた二宮悟志さん、総料理長を同じくにっぽん丸を経験した中山勝利さんが務めることも発表されました。

 三井オーシャンサクラのクルーズ商品の販売開始は2025年冬以降の予定で、2026年後半に三井オーシャンサクラが日本籍船として運航を開始します。それに先立ち、2026年5月には、にっぽん丸が引退する予定です。

 商船三井グループは好不況の変化が激しい海運とは別に、安定した事業としてクルーズ事業の拡大を図っています。シーボーン・クルーズからの2隻の購入は、「今後予定する2隻の新造船投入に先んじる、クルーズ事業拡大計画の前倒し」だとしています。

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