F-35Bが「護衛艦から離陸する瞬間」映像で公開

 イギリス軍の常設統合司令部(PJHQ)は2025年8月15日、海上自衛隊の護衛艦「かが」において、イギリス空軍のF-35Bステルス戦闘機が短距離離陸や垂直着陸を行う様子を捉えた映像を公開しました。

【映像】これが護衛艦「かが」からステルス機が飛び立つ瞬間です(垂直着艦も)

 海上自衛隊で最大の戦闘艦艇である護衛艦「かが」は、イギリス海軍の空母「プリンス・オブ・ウェールズ」などと8月4日から12日まで西太平洋で共同訓練を実施。

この訓練では、イギリス空軍のF-35B戦闘機を「かが」に発着させるクロスデッキ訓練が行われました。

「かが」は昨年10月にアメリカ・サンディエゴ沖でF-35Bの艦上運用試験を実施しており、アメリカ海軍のF-35Bが初めて着艦しています。この時、アメリカ海軍・パタクセントリバー統合試験部隊に交換パイロットとして在籍するイギリス海軍のニック・ベイカー中佐が、アメリカ海軍のF-35Bを操縦して「かが」に着艦し、試験を支援しました。

 今回、再びイギリス人パイロットが操縦するF-35Bが「かが」に発着したことになります。なお、艦載機となるF-35Bは短距離離陸や垂直着陸(STOVL)は可能ですが、垂直離陸はできません。

 ちなみに、日本が建造した世界初の空母「鳳翔」は、イギリスからの技術供与を受けて完成しました。1923年2月22日にイギリス人パイロットが操縦する10式艦上戦闘機が「鳳翔」に着艦し、日本初となる空母への着艦を成功させています。

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