台湾版N700Sがあきらかに

 台湾高速鉄道は2025年8月20日、新型車両「N700ST」の概要とデザインを発表しました。

【日本とも全然違う!】これが新型「N700ST」です!(画像)

 日本の東海道・山陽新幹線を走るN700Sをベースとした車両で、日立と東芝系のコンソーシアムが2023年に約1240億円で受注したもの。

12編成144両が導入されます。700系をベースとした既存車両「700T」と同様、末尾にTがつく形式名となりました。

 車体には黒とオレンジのラインを継承。しかし、カモノハシにたとえられた先頭車両の前面下方から側面にかけてオレンジのラインをまとうN700Tと違い、より長く伸びた先頭車両の前面は白色で、ラインは側面から始まっています。白を基調とした車体は、シンプルで整然とした視覚効果を生み出し、300km/hの高速でスピード感を際立たせるとのこと。

「軽量、高性能、省エネ、快適」をうたい、騒音を低減し衝撃吸収性をアップさせているといいます。車内にはフルカラー液晶車内情報ディスプレイや二層式の荷棚、充電機能付きシートなどを装備。車いすスペースを4席分から6席分に増やすなど、バリアフリーにも配慮しているそうです。

 第1編成のN700STは2026年8月に台湾へ到着し、各種テストののち、正式な営業運転開始は2027年後半を予定。2007年の開業から20年ぶりの新型デビューとなる見込みです。これに合わせ、新たな工場の建設や駅ホームドアの改築、さらにスタッフの訓練やサービスの調整など、N700STを迎え入れる準備が進行しているということです。

編集部おすすめ