「乗りものニュース」では2025年7月31日(木)から8月7日(木)にかけて、高速バスに関する読者アンケートを実施。「高速バスに乗るうえで必須だと思うサービス」(複数回答可)について意見を募集したところ、多くの回答が寄せられました。
【全く疲れない、の声も】これが「完全フルフラット座席バス」です(画像)
その結果、69.8%の回答者が「座席リクライニング」を必須と回答。これは「電源」(74.8%)に次ぐ2位でした。
「少しでも寝る為」(50代・男性・東北在住)
「リラックスして乗り続けるために必要」(40代・男性・首都圏在住)
「体勢を変えられる、リラックスできることが大事」(60代・男性・九州・沖縄在住)
「座席リクライニングは、仮眠をする上でも少しでも楽な姿勢がないとカラダが辛い」(40代・男性・首都圏在住)
なかには「乗車時間によるが、リクライニングがないとさすがにしんどい」(30代・男性・近畿在住)と、長時間乗車で体が固まり苦痛に感じるという声も。「リクライニングしない(通常より倒れない)バスに乗った時は“返金してほしい”と思った」(40代・男性・首都圏在住)とまで語る人もいました。ちなみに、最後部の座席はリクライニング機能がない場合があります。
「結局、どんなに豪華なシートでも真横にならないと身体は休まらない」(30代・男性・首都圏在住)
「夜行時、最初から全席フルリクライニングされている車両があり、気兼ねなく眠れたのは嬉しかった」(40代・男性・首都圏在住)
「最近ウワサの「フルフラット夜行バス」に乗ったが、全く疲れなかったから」(30代・男性・首都圏在住)
特に睡眠が前提となる夜行便では、「寝ている間はリクライニングでなるべく水平に近づきたい」(60代・男性・首都圏在住)というニーズも多いようです。実際にそうした座席を利用した人からは好評の声が挙がっています。
かなり重要な“プライベート空間”「うしろの人を気にせずリクライニングできさえすれば、ぐっすりです。あとは隣の方の顔が見えなければ…」(50代・女性・首都圏在住)。
3列独立シートのイメージ(画像:写真AC)
リクライニングに関する意見に加えて、「隣の人が気になる」という意見も多数ありました。
アンケートでは、「2列または3列独立シート」が5位(62%)、「座席の仕切りカーテン」が7位(40.7%)、「2席占有」が10位(12.8%)にランクイン。いずれもプライバシーやパーソナルスペース確保を重視する傾向がうかがえます。
「可能な範囲でのプライバシー確保」(60代・男性・首都圏在住)
「前後や隣席を気にしたくない プライバシーが欲しい」(50代・男性・首都圏在住)
「独立シートであらば隣席をきにせずに居られる」(60代・男性・中部在住)
「隣がいないのは精神的に楽」(40代・男性・中部在住)
特に睡眠時は、「独立席、カーテンは寝るときに必須」(40代・男性・首都圏在住)、「仕切りカーテンもあると隣席が気にならず快適でした」(40代・男性・首都圏在住)といった声が目立ちました。
隣席と離れた独立シートのバスは夜行便を中心に導入されていますが、主流はスタンダードな4列シートです。「4列シートには乗らない。隣の人と接触するのはかなり厳しい」(40代・男性・首都圏在住)、「知らない人と肩が触れる4列は短時間でも乗りたくない」(50代・男性・首都圏在住)という意見の一方で、「昼行であれば4列でも問題ない」(30代・男性・中部在住)との声も。
また4列シートの2席占有は一部の事業者や路線で導入されています。これに関しては、プライバシーの確保に加え、「ドタキャン防止策として有効なのではないか」(50代・男性・首都圏在住)との意見もありました。
「バス代が高くても快適に過ごしたい」(60代・男性・首都圏在住)という意見のように、快適性や不快感の軽減を、料金以上に重視する人も少なくないようです。