トルコの防衛企業BMCは2025年8月20日、国産主力戦車「アルタイT1」初期型の納入が年内に開始されると発表しました。
【画像】ついに動き出す…これが、トルコ国産戦車のアルタイT1です
当初、同戦車にはMTUフリードリヒスハーフェン製ディーゼルエンジンとレンク製変速機というドイツ系企業のパワーユニットが採用される予定でしたが、2020年11月、トルコのシリア内戦への介入や、それに伴う人権侵害を理由に、ドイツ政府がトルコへの軍事関連輸出を制限。
この問題への対応として、アルタイT1は韓国製のDV27KディーゼルエンジンとEST15K変速機を搭載する構成に変更されました。同戦車は元々韓国製のK2「ブラックパンサー」主力戦車をベースとしており、エンジンもK2と同様の物であるため、信頼性は高いといえます。
ただし、国産エンジンの開発も継続されており、当面は韓国製エンジンがその代替として採用される見通しです。
現在の生産ロードマップによれば、250両の発注のうち、まずは85両が「アルタイT1」として納入され、残りの165両は国産エンジン「BATU」を搭載した「アルタイT2」として製造される予定です。
また、納入スケジュールも明らかにされており、現時点では2025年に3両、2026年に11両、2027年に41両、2028年に30両が引き渡される計画となっています。