日産は2025年8月22日、軽スーパーハイトワゴンの新型「ルークス」を先行公開しました。
【「死角」は減らしつつ…】これが「四角」く生まれ変わった新型「ルークス」です(写真で見る)
外観のデザインは「ルーミー×マックス」という車名の由来に立ち返り、軽の寸法のなかで大きさを最大限に強調したフォルムとなりました。
さらに、前後ライトやグリル、ホイールなどの各部には「かどまる四角」と名付けた四角形のモチーフをちりばめ、シンプルかつポップなイメージを盛り上げています。
室内空間も広さを追求し、室内長は従来モデルより115mm長いクラストップの2315mmとしています。荷室スペースも675mmの最大長を確保し、大人4人の乗車時でも、48Lのスーツケースを4個積めるスペース効率の高さをアピールしています。また、ダッシュボードには12.3インチの大型ディスプレイを採用したほか、メーカーオプションとしてグーグル搭載の「Nissan Connectインフォテインメントシステム」も用意します。
安全装備に関しては、ドライバーの死角となる部分をモニターで映し出す「インテリジェント アラウンドビューモニター」の機能を拡充。ボンネット下の路面を映像で確認できる「インビジブルフードビュー」や、車体周囲の状況を立体的に表示する「3Dビュー」、超広角カメラによって前方の歩行者や障害物を映す「フロントワイドビュー」を新たに搭載しました。
大まかなグレード体系は、基本モデルとなる「X/S」と、エアロパーツで引き締めた「ハイウェイスター」に加え、日産モータースポーツ&カスタマイズ(NMC)での取り扱いとなるカスタムモデルの「AUTECH LINE(オーテックライン)」などが中心となります。価格は税込みで160万円台からを目指しており、秋頃の発売を予定しています。
“アイツ”を思い出す人続出!?先行公開イベントには、イメージキャラクターを務める女優の仲里依紗さんも登壇。「インビジブルフードビュー」機能について「ホントに見えないところが見えるので、『魔法かな?』と思った」と話し、CMでも使用する「見えルークス」のキャッチコピーとオリジナルポーズを披露しました。
イメージキャラクターを務める仲里依紗さんも、新型「ルークス」の可愛いいルックスを気に入った様子(乗りものニュース編集部撮影)
また、新機能である「フロントワイドビュー」を体感するデモンストレーションも行われ、車両の後ろの運転席から死角になる場所に隠れた仲さんが、ダッシュボードのディスプレイにはっきり映る様子も紹介されました。
大きくイメージチェンジを図った新型ルークスについて、ネット上では、2002年~2008年に販売されたコンパクトカーの2代目「キューブ」を彷彿とさせる、というコメントが多く見られました。2代目キューブも新型ルークスと同様、四角形をモチーフとしたデザインが特徴的なモデルでした。
SNSでは「ヘッドライトの位置的にZ11(2代目キューブの型式)の韻を踏んでる」「噂には聞いていた納得」「懐かしさを感じて、とても良き」など、おおむね好評様子です。なかには、「ホントはキューブの新型を作りたかったんだなと感じました。何を言われても経営再建を頑張ってほしい」と日産にエールを送るコメントも。
新型ルークスは経営再建計画「Re:Nissan」を2025年5月に発表してから、初めて日本向けに投入される新型車でもあり、その売れ行きに今後も注目が集まります。