建設中の国道56号「窪川佐賀道路」の見付トンネルが2025年8月27日、貫通しました。国土交通省四国地方整備局中村河川国道事務所が28日に発表しました。
窪川佐賀道路は、高知県の四万十町平串と黒潮町佐賀を結ぶ計画延長17.3kmの自動車専用道路です。上下2車線、設計速度80km/h。国道56号のバイパスであるとともに、高知道(四国横断道)としても位置付けられており、将来は中村・宿毛・宇和島方面に通じる高速道路網の一部を構成します。
現在は3工区のうち、北側の窪川工区5.0kmと南側の佐賀工区6.2kmが建設中。間に挟まれた片坂バイパス6.1kmは2018年11月に開通しています。
南海トラフ地震など災害時の緊急輸送道路の確保や、医療施設までの速達性向上、地域産業活性化の支援を目的に整備が続けられています。
今回貫通した見付トンネルは、高知道の現在の実質的な終点・四万十町中央ICと、片坂バイパスの四万十町西ICを結ぶ窪川工区に位置します。長さは418m、工期は2024年3月15日~2025年11月28日、施工は奥村組です。この区間が開通すると、高知道から片坂バイパスまでが一本につながります。