「乗りものニュース」では、2025年8月13日(水)から8月20日(水)にかけて、読者アンケートを実施。「取得した運転免許」や「取得理由」に加え、「MT車の運転機会」などについて意見を募集しました。
【「操縦」するのは男子の憧れ】MT免許なぜとった?驚きのアンケート結果!!(画像)
その結果、79.8%の回答者が「これからもMT車に乗りたい・今後乗ってみたい」と回答しました。しかし、新車販売の約98~99%がAT車といわれる現在、日本は世界的にもAT率が突出して高く「AT車大国」ともいわれます。では、MT車を運転する機会はどのようなケースなのでしょうか。
「一時期MTのスポーツカーを所有していた。今はMT車に乗る機会はない」(男性・首都圏在住・運転歴30年以上)
「免許取得以降一度も乗ったことが無いです」(男性・首都圏在住・運転歴30年以上)
「ここ20年ぐらいMT車を運転していない」(男性・首都圏在住・運転歴30年以上)
かつてMT車を所有していたものの、「今はMT車が売ってない。選べる状況にない」(男性・首都圏在住・運転歴20年以下)という声もありました。新車販売に占めるMT車のシェアはわずか1~2%程度であり、出会いが少ないとの意見も多く挙がりました。
一方で、現在もMT車を所有している人も一定数存在します。なかには「仕事やプライベート(中、長距離限定)。(市内等の)短距離はATの軽」(男性・首都圏在住・運転歴30年以下)と複数台を使い分ける人も。趣味として「モータースポーツ」(女性・中部在住・運転歴30年以上)を楽しむためにMT車を選ぶ人もいました。
仕事でMT車を運転するケースも多くあります。
「仕事でトラックを運転する際」(男性・首都圏在住・運転歴20年以下)
「農作業で使っているのでほぼ毎日」(男性・首都圏在住・運転歴20年以下)
トラックの他に、バスや消防団の車両という意見も。ただし、「会社の車はすでにATになっていた」(男性・首都圏在住・運転歴30年以下)というように、業務用車両でもAT化が進んでいます。
また、「AT車を車検に出すときの代車」(男性・首都圏在住・運転歴10年以下)、「レンタカーで借りたり、何らかの事情でMT車を運転する時」(男性・近畿在住・運転歴30年以上)など、一時的な利用機会も挙げられました。
「運転してる感」がないと物足りない?では、MT車のどんなところに魅力を感じるのでしょうか。
MT車の坂道走行イメージ(画像:写真AC)
「操ってる感があり、意図したとおりに加減速できる。運転していて気持ちいい」(男性・首都圏在住・運転歴30年以上)
「MT車は乗り物を操る楽しさがあるのと、乗客に最大限の乗り心地を自分の手で提供できるのが醍醐味」(男性・北海道在住・運転歴30年以下)
最も多くの意見が挙がったのは「運転感覚」に関する意見でした。
「特に山道やアップダウンの多い道ではキビキビとした運転ができる」(男性・東北在住・運転歴30年以上)
「車の性能を引き出せる」(男性・北関東在住・運転歴30年以上)
ギア選択により走りに大きな違いが出るため、変速のタイミングなどを考えながら走ることで「車との一体感」を得られるのが魅力という声があります。
また、「ATは車に乗ってる感覚が無い」(男性・近畿在住・運転歴30年以上)、「AT車は勝手に動いて怖い」とAT車への違和感を語る声も。複雑な運転操作をこなすことで「優越感に浸りながらMTに乗っている」(男性・中部在住・運転歴20年以下)という人もいました。
「操作を間違えるとエンストして停止するから実質安全」(男性・中部在住・運転歴20年以下)
「高齢者にとってペダルの踏み間違いがなくて良い」(男性・東北在住・運転歴30年以上)
「車が安い。燃費が良い。ATの運転が難しいし怖い」(男性・近畿在住・運転歴30年以上)
クラッチ操作が必要なMT車は、誤発進やペダルの踏み間違いによる事故が少ないといわれています。
25年間MT車に乗り続けているという回答者(男性・首都圏在住・運転歴30年以下)は、「クラッチ操作やギアチェンジになんの不便も感じない」と述べ、「渋滞時もむしろ速度調整がしやすい」としています。