東京都江東区の清澄庭園大正記念館にて2025年9月6日、「全国学生安全保障カンファレンスin東京」が開催されました。安全保障をメインテーマに、約90名の高校生や大学生、高等専門学校生を含めた約120名が参加し、有志学生や海上自衛隊幹部学校の教官による登壇発表などが行われました。
このカンファレンスは、全国からの多くの参加者はもちろん、企画から広報、運営に至るまで10~20代の学生主体で行われています。
ふだんはSNSなどでつながっている、ミリタリーや安全保障に興味を持つ学生が集いました。主催 した学生団体によると、「安全保障を専門に学ぶ学生だけではなく、全国の安全保障に関心を持つ学生が一堂に会し、プレゼンテーションによる登壇を中心とした勉強会形式のイベント」とのこと。学生同士の交流が促進されることを目指したといいます。
これに共鳴した数多くの大手防衛関連企業が協賛しているという点も、もう一つの大きな特徴です。日本企業からは自衛隊のレーダーや宇宙関連システムなどを手掛ける三菱電機や、陸上自衛隊のUH-2ヘリコプターを手掛けるSUBARU航空宇宙カンパニー、独自の無人飛行艇を開発しているスタートアップ企業のHAMAなどが参加。外国企業からはアメリカの大手防衛関連メーカであるノースロップ・グラマンやRTX(旧レイセオン・テクノロジーズ)、イギリスのBAEシステムズやスウェーデンのSAABなど、名だたる一流企業が名を連ねました。
この協賛企業の豪華さに、SNS上では「まるでミニDSEI(国際的な防衛産業展示会)」との声も上がりました。
当日は、協賛企業の一部がブースを出展して学生との交流を図ったほか、企業登壇としてSAABの宇梶 慧ビジネスデベロップメントマネージャー、およびノースロップ・グラマン日本オフィスの池田有紀美副代表が講演を行い、自社の日本におけるビジネス展開について説明したほか、安全保障分野での活躍を志す学生に向けてメッセージを送りました。