アメリカ空軍は2025年9月11日、最新ステルス爆撃機B-21「レイダー」jの飛行試験機2号機が、カリフォルニア州のエドワーズ空軍基地に到着したと発表しました。
【動画】これが次世代ステルス機B-21「レイダー」の飛ぶ姿です!
飛行試験用の機体が2機に増えたことで、空軍では今後、重要なミッションシステムや各種装備とのシステム統合・連接試験を、一層進捗させられるとしています。
B-21は、主翼と胴体が一体化した全翼機形状をしているのが特徴で、21世紀に入ってから初めて登場した爆撃機であるため、高いステルス性能以外に高度なネットワーク能力、オープンアーキテクチャも有しています。こうしたことから、アメリカ空軍ではB-2爆撃機やF-35戦闘機などの第5世代機よりも、さらなる先進性を備えた軍用機だとして世界初の第6世代機に位置付けています。
なお、愛称の「レイダー(Raider)」は、第2次世界大戦中の1942(昭和17)年4月に日本本土への初空襲、いわゆる「ドーリットル空襲」を行った「ドーリットル爆撃隊(Doolittle Raids)」にちなんだものです。
また飛行試験の拡大と並行して、2026会計年度には指定された3つのB-21主要運用拠点、エルスワース空軍基地(サウスダコタ州)、ホワイトマン空軍基地(ミズーリ州)、ダイエス空軍基地(テキサス州)のすべてで、施設の大規模拡充プロジェクトが開始されるとしています。
アメリカ空軍によると、最初にB-21の運用基地となるサウスダコタ州エルスワース空軍基地では、受け入れの準備を確実にするため、すでに数多くのインフラ整備が急ピッチで進められているとのことでした。