東京都都市整備局は2025年9月19日、国立市の都市計画道路「3・3・15号中新田立川線」について、環境影響評価書書を提出したと発表しました。
【すごい重要路線…】対象区間の位置と「将来の計画」(地図/写真)
対象区間は国立市谷保(甲州街道)と同市富士見台4丁目の間の0.5km。
この中新田立川線は、立川駅の東側で新たに計画されている“多摩南北道路”のひとつ「立川東大和線」の一部となる重要路線です。
現在、多摩ニュータウン方面からの「野猿街道」が多摩川を渡る「府中四谷橋」の北側から北西へ分岐し、国道20号「日野バイパス」が接続する中央道の国立府中IC付近を経て、都道256号(甲州街道)まで「いずみ大通り」と呼ばれる4車線道路が通じています。これをさらに北へ、南武線の北側まで4車線で延ばすのが今回の対象区間です。
この道路は最終的に、多摩都市モノレールが通る芋窪街道(泉体育館駅付近)まで延ばし、多摩湖の南側の東大和市まで直結させる計画があります。
また、今回の対象区間である南武線の北側では、都営住宅(国立富士見台四丁目アパート)のど真ん中に用地が確保されています。その団地に面した終点となる「さくら通り」は、将来の「新奥多摩街道」の一部となる都市計画道路です。これも南武線で途切れていますが、いまは細切れで開通している東西・南北の大幹線どうしの交差点となります。
今回の対象区間は2028年度から事業に着手し、開通は12年後、2040年度の予定となっています。ちなみに、南武線の高架化も事業着手から13年間の予定で計画されており、両者は同時平行で進むものと考えられます。