建設進む窪川佐賀道路

 建設中の国道56号「窪川佐賀道路」の小黒川トンネル(高知県黒潮町)が2025年9月25日、貫通しました。国土交通省四国地方整備局中村河川国道事務所が翌26日に発表しました。

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 窪川佐賀道路は、高知県の四万十町平串と黒潮町佐賀を結ぶ計画延長17.3kmの自動車専用道路です。上下2車線、設計速度80km/h。国道56号のバイパスであるとともに、高知道(四国横断道)としても位置付けられており、将来は中村・宿毛・宇和島方面に通じる高速道路網の一部を構成します。

 現在は3工区のうち、北側の窪川工区5.0kmと南側の佐賀工区6.2kmが建設中です。南海トラフ地震など災害時の緊急輸送道路の確保や、医療施設までの速達性向上、地域産業活性化の支援を目的に整備が続けられています。ちなみにこの2工区に挟まれた片坂バイパス6.1kmは、2018年11月に開通しています。

 今回貫通した小黒川トンネルは、片坂バイパスの黒潮拳ノ川ICと、佐賀大方道路(建設中)の起点・黒潮佐賀ICを結ぶ佐賀工区に位置します。トンネルの長さは396m、工期は2024年2月26日~2025年11月28日、施工は鴻池組です。貫通した25日には、施工者主催の貫通式も開かれました。

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