京王電鉄は2025年10月27日、新型電車2000系を報道陣に公開しました。2026年1月31日から運転開始予定のニューフェイスです。
【こ、これが京王電車!?】新型2000系の内外装を写真で見る(63枚)
「安全で、安心で、すべての世代にやさしい、ワクワクする車両。そのやさしさを、丸いフォルムで表現した」――京王電鉄の井上晋一鉄道事業本部長は、新型車両のコンセプトをまずこう説明しました。
円形の前照灯が強烈な印象を与える車体前面は、イメージ図が発表されるやいなや、古代魚の「サカバンバスピス」っぽいと話題になりました。
京王の電車は垂直に近い前面形状が多かったなか、2017年導入の5000系から前方に出っ張ったスラント(傾斜)形状となり、今回の2000系はそれがさらに丸みを帯びた感じになりました。さらに、5000系でいったん途切れた「アイボリー」の車体色も、京王電車のアイコンとして復活しています。
このフェイスや前照灯をはじめ、車体側面の水玉模様、車内のシートにまで、随所に「円」をモチーフにしたデザインが散りばめられています。
実は、この円形の前照灯は1957年に登場した初代2000系のオマージュだとか。車両企画担当の宮園朋菜さんによると、当時の丸目ライトではシンプルすぎることから、はっきり、可愛く円形をモチーフに強烈な印象を残すデザインにしたそうです。
「某輸入車のヘッドライトに似てません?」と聞くと、車両企画担当課長の佐々木 昌さんは「自動車のヘッドライトも参考にした」と明かしました。ちなみにこの前照灯、車両後部では尾灯として赤く光りますが、その印象も強烈です。
走りの面では、現在進められている9000系リニューアル車と同様、フルSiC(シリコンカーバイド)素子を用いた新型のVVVFインバーター制御装置を導入し、7000系車両と比較し約20%の省エネを実現しています。
京王はすでに全車、環境性能の高いVVVFインバーター制御を導入していますが、非VVVF車と比べると消費電力は70%も削減されているそうです。
今回のコンセプトのひとつ「すべての世代にやさしい」を最も体現しているのが、5号車の「ひだまりスペース」です。京王初となる、座席を排した大型のフリースペースのことで、車内の中央に立ち座りができるクッションを配しつつ、車いすやベビーカー利用者が集えるような場所になっています。
井上晋一鉄道事業本部長と藤本美貴さん(乗りものニュース編集部撮影)
編成の中間である5号車にこれを配置したのは、京王では5号車付近にエレベーターがある駅が多いからだそう。さらに、このひだまりスペースの部分だけ大型の窓が採用されているのは、車いすやベビーカーに座ったままでも景色を楽しめる工夫だそうです。
車両公開前には、タレントの藤本美貴さんが登場し、「子育て世代の電車あるある」トークを展開しましたが、藤本さんもこのスペースには驚いた模様。
「電車は乗ったら運んでくれるだけ(の乗りもの)だと思っていたのですが、電車側がこんなに気を使ってくれていることに感動しました。あのスペースならば、ベビーカーをわざわざ畳んで乗るほうがおかしいくらいになりますね」(藤本さん)
「窓、小さっ!」他方、ひだまりスペースとは対極的に、「窓が小さい」ことが目立ったのが、車内の運転席裏です。
運転席と客室の間は、ほぼ壁で覆われており、前面展望の“かぶりつき”を想定した大人用の小さな窓が用意されています。乗務員扉側はさらにガラスエリアを大きくとり、子供の“かぶりつき”を想定しているものの、いずれにせよ車内から前面を見にくい構造です。
これは、運転席の背後に将来のワンマン運転用の機器を積んでいるため、壁にせざるを得なかったのだとか。ちなみに、2000系は都営地下鉄への乗り入れは想定していないといいます。
2000系は10両の固定編成を4本(計40両)を2027年3月までに導入する計画で、既存の7000系を置き換えます。

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