「ますのすし」のほか「ぶりのすし」なども販売

 北陸地方の鉄道網の要所のひとつである富山駅。同駅を代表する駅弁といえば、間違いなく「源」が販売する「ますのすし」です。

【画像】補充してフル装備に! これが、補充される「ますのすし」自販機です!

 この駅弁を、駅構内の店舗が閉店した後でも購入できる設備が、JR富山駅改札内1階の上りエスカレーター前にあります。なんと、自動販売機が設置されているのです。

「ますのすし」の自動販売機自体は、源の一部店舗にも設置されていますが、この自販機が大きく異なるのは、新幹線乗り場の改札内に設置されている点。これが重要です。

 富山駅には新幹線ホーム上り側に「上り売店」がありますが、同店は20時に閉店します。また、改札を出た後の駅ナカ店舗では、中央改札前の売店や「立山そば」でも販売されていますが、これらも20時または21時には営業を終了してしまいます。

 そのため、夜遅い時間に新幹線を利用する人は、あらかじめ購入しておかないと、車内で食べたり持ち帰ったりすることができませんでした。ところが、この自販機は5時50分から24時まで稼働しており、在庫がある限り、上り・下りを問わず富山駅に停車するすべての新幹線利用者が購入できます。

 この自販機は、北陸新幹線金沢~敦賀間の延伸開業に合わせ、2024年3月16日に設置されました。販売されている商品は、定番の「ますのすし一重」のほか、「ぶりのすし」「かにすし」「ますのすし小箱」「ぶりのすし小箱」「ほたるいかうま煮」など。支払いは現金のほか、交通系電子マネーにも対応しています。

 ユニークなのは、押し寿司を扱う自販機ということで、自販機側面に各商品の消費期限・賞味期限・アレルギー情報が明記されている点です。

これなら、店舗で確認するのと同じように、安心して購入できます。

 ちょうど補充作業をしていたスタッフの方に話を伺ったところ、このタイプの自販機は新幹線乗り場では富山駅にしか設置されていないとのこと。人気のため定期的に補充しているそうで、「特に土日は売り切れてしまうこともあります」と話していました。

 実際に「ますのすし小箱」を購入して食べてみましたが、店舗で買うものとまったく同じ味。紙箱を開けると木箱風の器が現れ、特別感を演出してくれます。味ももちろん、いつもの「ますのすし」。食べ終わった後は、紙のシールが何度も付け外しできるタイプになっているため、コンパクトにまとめて捨てられるのも便利です。

編集部おすすめ