退役間際の機体に装備試験は不要…

 アメリカ空軍は2025年12月10日、長年にわたりA-10の開発試験運用を担ってきた第40飛行試験飛行隊・第1分遣隊が、部隊としての活動を停止すると発表しました。

【画像】で、デカすぎ…これが、A-10の機関砲です

 非現役化式典は12月5日に実施されました。

同分遣隊はアリゾナ州のデイビス・モンサン空軍基地に所属していました。A-10が空軍の保有機から段階的に退役していく流れを受け、同機に対する開発試験も終了を迎えることとなりました。

 これまで同分遣隊は、A-10の小直径爆弾、マルチターゲットリスト、ミニチュア空中発射デコイ兵器など、重要な装備の試験を成功裏に実施し、数十件に及ぶ作戦飛行計画の更新も行ってきました。

 第1分遣隊司令官のジョーダン・ジーグラー少佐は「我々の試験によって、最前線で戦う空軍員は、効果的に戦い、生存し、銃撃を受ける地上の若い兵士をより良く守る自信と能力を得ることができました」と述べました。

 A-10はこれまで何度も退役時期が延長されてきましたが、2010年代以降は段階的に機数を減らしており、現状では2026年度中に残る162機すべての退役を目指しています。

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