筆者が世の中でもっとも好きな食べ物は、二郎系ラーメンです。分厚くてほろほろに崩れる豚肉、豚の旨味と脂が限界まで溶け込んだスープ、そして噛むたびに顎と胃袋に仕事を強いるワシワシの極太麺。
台湾グルメといえば、小籠包や魯肉飯、胡椒餅、顔よりデカい唐揚げとして知られる大鶏排など、カロリーと幸福が直結した名物が山ほどあります。筆者はいずれも大好物です。ただし、名物のひとつである「牛肉麺」については台北で何度か食べたものの、正直なところいずれもあまり刺さってきませんでした。牛だしに生薬系の香りが乗った、あっさりめのスープに太めの麺という印象で、「さっぱり寄りだな……」と感じることが多かったのです。少なくとも、高雄に来るまでは。
その固定観念を容赦なく粉砕してくれたのが、市内にある「港園牛肉麺」の「牛肉拌麺」でした。
これはいわゆる汁なしスタイルの一杯で、丼の中には平打ちの極太麺がこれでもかというほどミチミチに詰め込まれ、その上に柔らかく煮込まれた牛肉とネギが乗っています。汁なしとはいえ、底にはしっかりとタレとスープが溜まっており、提供されたら全力で混ぜてからいただくタイプです。
卓上の調味料を見て、筆者のテンションはさらに跳ね上がりました。
麺は適度なデロ感とコシを両立したタイプで、ツルッとした喉ごしもありつつ、小麦の存在感がしっかり主張してきます。なにより、麺そのものがとにかく美味しい。麺量も、日本の一般的なラーメンや、これまで食べてきた牛肉麺と比べて明らかに多めです。
タレは甘みを感じる醤油ベースで、薬膳っぽさやクセはほとんど感じません。しかも味はかなり濃いめ。正直、いままで食べた牛肉麺の中でダントツにパンチがあります。
さらに特筆すべきは牛肉で、箸を入れただけでほぐれるほどホロホロです。臭みは皆無で、脂と旨味だけが残ります。このレベルの煮込み牛肉をこのボリュームで出してくるのは、ある意味デンジャラスです。
今回はスケジュールの都合で泣く泣くニンニクは投入せず、唐辛子のみで食べましたが、もしここにニンニクを入れたらどうなるかは想像に難くありません。確実にトンデモない一杯になります。しかも卓上から入れ放題という事実が、さらに罪を重くしています。台湾にこんな罪悪グルメがまだあったとは……。
二郎系ラーメンが好きな人、これまで牛肉麺がどうにも物足りなかった人には、ぜひ「港園牛肉麺」の「牛肉拌麺」を試してほしいです。筆者は次回の再訪をすでに心に決めており、そのときはニンニクを躊躇なくマシマシにするつもりです。なお、このあとも高雄で食べ歩きを続けた結果、翌朝ズボンを履くのにかなり苦労しましたが、後悔は一切ありません。

![[のどぬ~るぬれマスク] 【Amazon.co.jp限定】 【まとめ買い】 昼夜兼用立体 ハーブ&ユーカリの香り 3セット×4個(おまけ付き)](https://m.media-amazon.com/images/I/51Q-T7qhTGL._SL500_.jpg)
![[のどぬ~るぬれマスク] 【Amazon.co.jp限定】 【まとめ買い】 就寝立体タイプ 無香料 3セット×4個(おまけ付き)](https://m.media-amazon.com/images/I/51pV-1+GeGL._SL500_.jpg)







![NHKラジオ ラジオビジネス英語 2024年 9月号 [雑誌] (NHKテキスト)](https://m.media-amazon.com/images/I/51Ku32P5LhL._SL500_.jpg)
